Panasonic LUMIX S1IIE 実写レビュー × 写真家 三井公一 | Sシリーズのベーシックなプロフェッショナル機

目次
はじめに
安心して使えるベーシックなプロフェッショナル機「LUMIX S1IIE」
ブラブラ実写スナップで「LUMIX S1IIE」の作例
「LUMIX S1IIE」をオススメできるのは
まとめ
作例に使用したレンズ
作例に使用したカメラ

三井公一(みつい・こういち)
フォトグラファー。写真週刊誌、スポーツ紙、グラフ誌、モータースポーツ専門紙のスタッフフォトグラファーを経て、現在は広告やエディトリアル撮影を手がける。ブラブラとさすらいながらのスナップショット撮影が好き。シグマ公式サイト「シグブラ」、ペンタックス公式サイト「ペンタビ」などの連載を持つ。スマートフォンでの写真撮影のパイオニアでもある。
公式サイト:www.sasurau.com
各 SNS:@sasurau
シグマ公式サイト:「シグブラ」
ペンタックス公式サイト:「ペンタビ」
はじめに
パナソニックから登場した3台のフラッグシップ機、「LUMIX S1RII」と「LUMIX S1II」、そして「LUMIX S1IIE」。一体どれを選べばいいのでしょうか? Panasonic LUMIX S1RII 実写レビュー × 写真家 三井公一|高い性能を機動性高いボディで包んだスキのないLマウント機 » ブログ記事を見る Panasonic LUMIX S1II 実写レビュー × 写真家 三井公一 | Sシリーズフラッグシップに高速連写機が登場! » ブログ記事を見る
前々回の「LUMIX S1RII」、前回の「LUMIX S1II」インプレッションで、高画素による描写力は「LUMIX S1RII」、部分積層型CMOSイメージセンサーでの高速連写は「LUMIX S1II」、質実剛健の「LUMIX S1IIE」とご紹介しましたが、この3機種を使い比べて実感した「LUMIX S1IIE」の感想をお伝えしたいと思います。
過去の記事はこちら▼

安心して使えるベーシックなプロフェッショナル機「LUMIX S1IIE」
「LUMIX S1IIE」の「E」は「Essential(本質的)」から取られたネーミングです。「LUMIX S1IIE」を手に取ってまず感じるのは、その堅牢な作りです。「LUMIX S5II/X」のボディをベースとしつつも、「LUMIX S1RII」や「LUMIX S1II」と共通の新しいボディを採用しているため、一回り大きく、より深いグリップがしっかりと指に馴染みます。これにより大口径レンズや望遠レンズを装着した際でも、高いホールド感と安定した操作感が得られます。
マグネシウム合金製のボディは、防塵防滴、40℃の高温下からマイナス10℃でも使用できる設計となっています。予期せぬ悪天候下や過酷な撮影現場でも、機材への不安を感じることなく撮影に集中できる、プロにとって非常に重要な要素となっているのが頼もしいですね。
「LUMIX S5II/X」と違うのは、多角度対応のフリーアングルモニターと、誤操作防止のためにダイヤルロック機能などを備えているところです。撮影の自由度や確実度が高くなっているところが真のプロ機と言える所以でしょうか。もちろん定評ある「ホワイトバランス」、「ISO感度」、「露出補正」の三連ボタンやCFexpress Type BカードとSDメモリーカードのデュアルカードスロットもそのままです。
「LUMIX S1IIE」の気になるセンサーは約2,420万画素裏面照射型CMOSイメージセンサーとなっています。「LUMIX S1II」と違って部分積層型ではありませんが、像面位相差センサーによる高精度なAFを実現しつつも、高い解像感と描写性、広いダイナミックレンジを実現しバランスを高次元でとったものと言えるでしょう。撮影したものをじっくりと眺めても、とても美しい再現性で、さまざまな仕事や作品撮りに使用できる「ベーシックなプロフェッショナル機」という感想を持ちました。
ブラブラ実写スナップで「LUMIX S1IIE」の作例
さっそくですが「LUMIX S1IIE」を手にブラブラとスナップ撮影した写真をご紹介しましょう。使用レンズは新レンズ「LUMIX S 24-60mm F2.8」と「LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.」、「LUMIX S 85mm F1.8」です。
Panasonic LUMIX S1IIE・LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.
200mmで撮影・絞りF5.6・1/640秒・ISO200・WBオート
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鮎釣りが解禁になりました。太公望が川に繰り出して竿を振っています。その模様を橋の上から撮影しましたが、キャップやベスト、タックルまで「LUMIX S1IIE」は精細に写しとってくれました
Panasonic LUMIX S1IIE・LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.
200mmで撮影・絞りF2.8・1/1300秒・ISO160・WBオート
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畑の中にたたずむクロネコ。小さな被写体ですが、認識AFがしっかりと働き、その表情を捉えることができました。オートフォーカスも高速で正確ですね
Panasonic LUMIX S1IIE・LUMIX S 85mm F1.8
絞りF1.8・1/250秒・ISO400・WBオート
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「LUMIX S1IIE」で古民家を撮影しました。外光が柔らかに差し込んでいますが、その湿度感が高い様子を肉眼同様にキャプチャーできました。畳のディテールやホワイトバランスもイメージ通りとなりました
Panasonic LUMIX S1IIE・LUMIX S 85mm F1.8
絞りF1.8・1/5000秒・ISO100・WBオート
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多角度対応のフリーアングルモニターはハイアングルやローアングル撮影で役立ちます。このカットは傘越しにししおどしを狙ったものですが、体勢的に難しいシチュエーションでも意図したとおりのフレーミングでシャッターを切ることが可能でした
Panasonic LUMIX S1IIE・LUMIX S 85mm F1.8
絞りF1.8・1/800秒・ISO200・WBオート
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「LUMIX S1IIE」はフラッグシップ機だけあってホールド感も上々です。大きく見やすいEVFもあり、撮影対象を隅から隅まで余すところなく確認して撮影できます。プロフェッショナル機としての資質を備えた写真機だという印象を受けました
Panasonic LUMIX S1IIE・LUMIX S 85mm F1.8
絞りF1.8・1/1600秒・ISO3200・WBオート
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「LUMIX S1IIE」は他の2機種と比較するとキャラクターが薄いイメージを持たれがちですが、写りはまさに「Essential(本質的)」!質実剛健で必要十分な撮影機能を有しています。水車が放つ飛沫も美しく捉えてくれました
Panasonic LUMIX S1IIE・LUMIX S 24-60mm F2.8
24mmで撮影・絞りF22・1/15秒・ISO5000・WBマニュアル
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薄暮のシチュエーションでも「LUMIX S1IIE」は活躍します。素晴らしい高感度特性と強力な手ブレ補正機能とで、フットワークとハンドリングよくシューティングが可能です。ISO 5000でもクリーンな写真を提供してくれます
Panasonic LUMIX S1IIE・LUMIX S 85mm F1.8
絞りF2.8・1/200秒・ISO100・WBマニュアル
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「LUMIX S1IIE」はJPEGとRAWに加えて新たに4:2:0 10bitのHEIF記録が可能になっています。高い圧縮率ながら豊かな階調表現を両立し、HLGフォトにも対応しています。HDRディスプレイでより美しい写真を楽しむことが可能になっています
Panasonic LUMIX S1IIE・LUMIX S 24-60mm F2.8
24mmで撮影・絞りF5.6・1/160秒・ISO100・WBマニュアル
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「LUMIX S1IIE」のセンサーは通常の約2,420万画素裏面照射型CMOSイメージセンサーですが、その表現力はトップレベルです。再開発中の渋谷駅前を撮影しましたが、その工事現場の様子をリアルかつ克明に収められました。ホワイトバランスと発色も見事に感じます
Panasonic LUMIX S1IIE・LUMIX S 24-60mm F2.8
33mmで撮影・絞りF4・1/200秒・ISO100・WBオート
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ダイナミックなトーンを味わえる「LEICAモノクローム」も「LUMIX S1IIE」に搭載されています。引き締まった白と黒、豊かなディテール表現を手軽に演出可能です。新レンズ「LUMIX S 24-60mm F2.8」との相性もよく、仕事だけでなくスナップショット撮影でも有効でしょう
「LUMIX S1IIE」をオススメできるのは
このカメラは趣味での作品撮影はもちろん、仕事での撮影も難なくこなしてくれるカメラに仕上がっています。ポートレート、インタビュー撮影から、ドキュメンタリー撮影まで幅広く対応してくれることでしょう。正確なオートフォーカス、豊かな表現特性、優秀な手ブレ補正機能と高感度性能、そして信頼のデュアルカードスロットと、安心感バツグンです。
まとめ
このカメラはLUMIXにおいてプロフェッショナルなスタンダード機です。派手さこそはありませんが、スチルもムービー機能も必要十分なスペックを持ち、堅牢性と使いやすさも確実に備えています。「LUMIX S1RII」の高画素も必要とせず、「LUMIX S1II」の高速連写もいらないのであれば「業務機」としてピッタリと言えるでしょう。
また他2機種のフラッグシップ機よりリーズナブルなので、メインとサブの2台体制での導入も考えられるのではないでしょうか。「LUMIX S5II/X」のボディよりも使いやすく利便性も高いので、同シリーズからのステップアップにもオススメの機種になっています。より信頼性の高いボディを求めているプロフェッショナルフォトグラファーにとって、実にマッチするカメラではないでしょうか。
作例に使用したレンズ
【商品情報】Panasonic LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.
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【商品情報】Panasonic LUMIX S 85mm F1.8
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【商品情報】Panasonic LUMIX S 24-60mm F2.8
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作例に使用したカメラ
【商品情報】Panasonic LUMIX S1IIE
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Photo & Text by 三井公一(みつい・こういち)

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