はじめに
SONY α7Rの特徴・魅力を作例と共にご紹介
海へ
いろいろな撮影を楽しむ
α7R Ⅲとα7R Ⅳの比較
おわりに
作例に使用したカメラ
SONY α7R III(ILCE-7RM3)
作例に使用したレンズ
SONY FE 24-105mm F4 G OSS / FE 70-200mm F2.8 GM OSS II
まとめ
写真家。スパイスフーズ作家。理工学部建築学科卒業後、設計会社に就職。25歳の春、「でもやっぱり写真が好き」とカメラを持って放浪の旅に出発しそのまま写真家に転身。風通しがいいという意味を持つ「airy(エアリー)」をコンセプトに、空間を意識した写真を撮り続けている。撮影、執筆、講演、講師など活動は多岐。写真集『AIRY COLORS』『熊野古道を歩いています。』、著書『エアリーフォトの撮り方レシピ』など11冊出版。写真とスパイス料理の教室Room5656主宰。好きな食べ物は、カレーとイカ。
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SONY(ソニー)α7R Ⅲ。有効約4240万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー、画像処理エンジンBIONZ X(ビオンズ エックス)を搭載したミラーレス一眼カメラ。発売は、2017年11月。発売開始から5年以上経つ現在も販売され続けている根強い人気があるカメラだ。
有効約4240万画素の高解像で最高約10コマ/秒のAF/AE追随高速連写、RAW連写時でも最大76枚の連写が持続、発売当時大幅に進化したリアルタイム瞳AF機能で動きのある人物撮影で容易に瞳にピントを合わせることが可能になった。
ある晴れた4月の朝、鎌倉へ。春を撮ろう。
SONYα7R Ⅲ・FE 24-105mm F4 G OSS・24mmで撮影
絞りF4・1/250秒・ISO100・WBオート
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SONYα7R Ⅲ・FE 24-105mm F4 G OSS・Peak Design Everyday backpack Zip 15L Bone(リュック)・Peak Design SLL(スライドライト)-MN-3(ストラップ)
江ノ電長谷駅を降りて海へ。とても風の強い日。
海に続く道というのはなんでこう心を盛り上げてくれるのだろう。海の方へ早く行きたい気持ちを抑えながら、道沿いに咲いていたお花越しに海を撮影した。
SONYα7R Ⅲ・FE 24-105mm F4 G OSS・105mmで撮影
絞りF5・1/320秒・ISO100・WBオート
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強風にあおられてお花がびゅんびゅんと揺れている。時折砂が舞い上がっていたり。上の写真と同じ場所で、今度はお花にピントを合わせて撮影してみる。有効画素数4240万画素フルサイズの生み出す柔らかいボケが気持ちいい。
SONYα7R Ⅲ・FE 24-105mm F4 G OSS・105mmで撮影
絞りF5・1/200秒・ISO100・WBオート
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砂浜を歩いていると、ウィンドサーフィンをするたくさんのサーファーの姿が。風が強いので、ものすごい速さで右に左に進んでいく。連写に切り替えて撮影をスタート。SONYα7RⅢは、秒間10コマ撮影が可能。
SONYα7R Ⅲ・FE 24-105mm F4 G OSS・105mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算157mm]
絞りF5・1/2500秒・ISO400・WBオート
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有効画素数4240万画素と高解像なので、APS-Cサイズにクロップ撮影してもく美しい画像が撮影できる。パソコンで画像を拡大して見ても美しい。
被写体によるが、カメラ内の全画素超解像ズーム機能を利用して2倍、APS-Cサイズクロップ機能と組み合わせて合計3倍にして撮影しても美しい撮影が可能だ。
ただ、動きが速い被写体の時には全画素超解像ズームはおススメしない。ピントを合わせるフォーカスエリアが大枠になるので、絞りを少し絞ってマニュアルでピントを合わせないとしっかりピントが合った撮影が出来ないのだ。
室内で撮影する物撮りや、動きのない小さなものを拡大して撮影することをおススメする。もし、動きの速いものをAPS-Cサイズ以上に大きく撮りたいと思った際は、撮影した画像をトリミングした方がベターだろう。
さあ、レンズをFE 70-200mm F2.8 GM OSS IIに変えて望遠で撮影していこう。
SONYα7R Ⅲ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]
絞りF2.8・1/8000秒・ISO400 ・WBオート
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SONYα7R Ⅲ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]
絞りF2.8・1/8000秒・ISO400・WBオート
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SONYα7R Ⅲ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影
絞りF3.2・1/8000秒・ISO400・WBオート
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α7RⅢにおいて、動きの速い被写体を撮影するときの設定としては、
SONYα7RⅢ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II
春の鎌倉は、人でいっぱい。たくさんの人たちが、春の日本を、鎌倉を、楽しみながら過ごしている。そんな鎌倉の街を歩きながら、晴天下で、日陰で、屋外で、室内でなどいろいろな場所でいろいろな撮影を楽しんだ。
まずは、日陰にある池を撮影。春色のもみじの葉の間から時折入り込む光がキラキラと輝いたり。
SONYα7R Ⅲ・FE 24-105mm F4 G OSS・90mmで撮影
絞りF4・1/50秒・ISO100・WBオート
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素早く動く鳩をロックオンAF(拡張フレキシブルスポット)で撮影。
SONYα7R Ⅲ・FE 24-105mm F4 G OSS・105mmで撮影
絞りF4・1/160秒・ISO100・WBオート
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日陰の中、風で大きく揺れるもみじを撮影。こちらでもロックオンAF(拡張フレキシブルスポット)で素早く動く赤い花を撮影することができた。
SONYα7R Ⅲ・FE 24-105mm F4 G OSS・105mmで撮影
絞りF4・1/100秒・ISO400・WBオート
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フルサイズ4240万画素が生み出す背景ボケが美しいなと思う気持ちと、早く飲みたい気持ちを重ねながらビールを撮影。
SONYα7R Ⅲ・FE 24-105mm F4 G OSS・105mm
絞りF4・1/125秒・ISO800・WBオート
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進む春。
SONYα7R Ⅲ・FE 24-105mm F4 G OSS・105mmで撮影[APSCサイズクロップ撮影のため35mm判換算157mm]
絞りF4・1/1250秒・ISO800・WBオート
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街歩きの中で。
SONYα7R Ⅲ・FE 24-105mm F4 G OSS・67mmで撮影
絞りF5・1/200秒・ISO100・WBオート
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α7RⅢについて、比較対象としてよく挙げられるのは、2019年9月に発売されたα7RⅣだ。
外形寸法、質量共にほぼ同等のカメラであるが、α7RⅣαはα7RⅢに対し、有効画素数約6100万画素(SONYα7RⅢは4240万画素)、グリップ部が広くなりよりホールドしやすくなり、動画時のリアルタイム瞳AFにも対応したことなどが上げられる。
筆者としては、α7RⅢは発売当初に購入して仕事の実践機として様々な撮影で愛用してきた。現在は、α7Ⅳとα7RⅣを使用しているが、α7RⅢは長年使用した思い入れがあるカメラでもある。
SONYα7R Ⅲ・FE 24-105mm F4 G OSS・36mmで撮影
絞りF4・1/50秒・ISO100・WBオート
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SONYα7R Ⅲ・FE 24-105mm F4 G OSS・105mmで撮影
絞りF4・1/100秒・ISO400・WBオート
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α7RⅢとの久しぶりの撮影だったが、とても気持ちのいい一日を過ごすことができた。発売から5年以上経つがいまだ発売が続き、中古市場においても人気が高いカメラでもある。状態にもよるが新品と比べて半額近い価格で販売されていることも多く、中古市場で強い人気があるのも納得だ。
α7RⅢは、有効画素数4240万画素という高画素を誇るカメラであるので、フルサイズ機に初めて挑戦したい方や、APS-Cサイズカメラからフルサイズカメラに切り替えてみたい、そんな方におススメしたいカメラだ。また、フルサイズミラーレスカメラのサブ機を検討している方などにもおススメだ。
2023年現在、より高画素でハイスペックなα機はいろいろある。例えば、最近発売になったα7RⅤや、α7Ⅳなど、より高画素高性能なカメラを求めて上を見れば本当にいろいろある。最高峰には、α1がある。
より新しく、よりハイスペックなものを求める方は、絶対的にそちらをおススメする。でも、フルサイズα機を手にしたい方にとっては、中古でお得に手に入れられるというのは、相当に魅力的だろう。
「フルサイズカメラでずっと撮影がしたかった」そんな方にぜひ手を伸ばして挑戦してみて欲しい。
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※上記リンクはILCE-7RM3 後継機種
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Photo & Text by 山本まりこ(やまもと・まりこ)