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2024.03.09
専門店・プロレビュー,

RICOH GR III 実写レビュー

RICOH GRIII 実写レビューキービジュアル

RICOH GR IIIは、携帯性の高さや優れた描写で発売から5年となる現在も絶大な人気を誇ります。

今回は、作例とともにRICOH GR IIIの使用感や搭載された機能について、専門店スタッフがご紹介します。


■この記事の監修

フジヤカメラ店

東京都 中野区のカメラ専門店 フジヤカメラ店です。カメラ、レンズ、三脚、動画機材まで、新品、中古機材を多数取り扱っております。中古在庫は常時3,000点以上!これからカメラを始める方も、ベテラン、プロカメラマンも、機材の事ならフジヤカメラ店にお任せ下さい。

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特徴/操作性

フルサイズ換算で28mm相当

RICOH GR IIIの焦点距離はフルサイズ換算で28mm相当です。

人間の視野角より少し広い28mmの画角は、日常の光景を切り取りたいスナップ撮影や風景などの広い範囲を写したいときに使用しやすいため、旅行やお散歩にもおすすめです。

快適な操作感

非常にコンパクトなサイズ感でありながら、上部の操作系ボタンは、電源、シャッターボタン、モード切替ダイヤルのみというシンプルな構成でわかりやすいデザインです。

露出に関わる設定は、全面・背面・コントロールダイヤルの3つのダイヤルで操作できます。そのため、マニュアルモードで操作する場合も一眼レフ、ミラーレス一眼と変わらない操作感で撮影できるのではないでしょうか。

さらに、背面に設置されたADJボタンは、撮影機能を4つまでカスタマイズ可能です。好みの設定にカスタマイズすることでより快適に撮影することができます。

機動力の高さ

そして、一番の特徴ともいえるのが定評のある機動力の高さではないでしょうか。

カメラの起動時間はなんと0.8秒!

レンズキャップの取り外しも不要なので、「撮りたい!」と思った一瞬を逃さずに撮影することができます。

多彩な機能

マクロ撮影モード

作例1:F2.8 1/400秒 ISO100
イメージコントロール:Posiフィルム調

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標準の最短撮影距離は約10cmですが、マクロモードに切り替えると約6cmまで寄ることができます。

撮影モードの切り替えはボタンひとつで可能なので、フード撮影などボケ感を意識したい時に素早く切り替えられるのはとても嬉しいですね。

兄弟機であるRICOH GR IIIxは、マクロモード時で12cmなので接写を楽しみたい方はRICOH GR IIIがおすすめです。

多重露出

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個人的に感動した機能のひとつに多重露出があります。

多重露出は、1コマの中に複数枚の画像を重ねて写し込む写真技法のことで、写真を重ねることで様々な表現が可能になります。

最近のカメラには搭載されているものが多いようですが、RICOH GR IIIではドライブボタンの撮影モード選択から簡単に「多重露出モード」に切り替えることができます。

多重露出の合成方法は「平均」「加算」「比較明」の3種類から選択できます。また、元画像・合成画像別の保存、合成画像の撮り直しも可能になっています。

使い方が難しい機能ですが、普段と違った撮影方法が楽しめます。

イメージコントロール

作例2:F2.8 1/1000秒 ISO100
イメージコントロール:ネガフィルム調 彩度+4、キー+1、コントラスト+1、明瞭度-3

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作例3:F2.8 1/200秒 ISO100
イメージコントロール:ハードモノトーン

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スタンダードを含めた計11種類のカラーコントロールを楽しめます。

得にモノクロモードには「モノトーン」「ソフトモノトーン」「ハードモノトーン」「ハイコントラスト白黒」の4種類から選択可能で、さらに「コントラスト」「粒状感」などを調節できるため、自分らしい画づくりにチャレンジできますよ。

実写レビュー

ニュートラルな写り

作例4:F2.8 1/400秒 ISO640

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作例5:F2.8 1/320秒 ISO1000
マクロモード

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非常に自然体に写るカメラだと感じました。

自然体でありながら素材や光の質感はしっかり描写してくます。壁に反射した光を逃さず描写してくれて、とても感動しました。

ボケ感

作例6:F2.8 1/500秒 ISO100
マクロモード

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マクロモードに切り替えればコンパクトカメラとは思えないほどのボケ感を出すことできます。

シャドウ部分の描写

作例7:F2.8 1/400秒 ISO100

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しっとりしたシャドウ部分の描写に魅力を感じました。

個人的にアンダーめに撮ることが多いのですが、黒潰れすることなく描写する印象です。

速写性

作例8:F16 1/60秒 ISO100

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片手に収まるコンパクトさからポケットに忍び込ませてもスムーズに取り出すことができ、テスト撮影中も軽快に撮影することができました。

「究極のスナップシューター」と言われる所以を改めて実感しました。

自分好みの画作り

作例9:F2.8 1/800秒 ISO100
イメージコントロール:Posiフィルム調 彩度+1、キー-1、コントラスト(明部)-1、コントラスト(暗部)+4

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作例10:F2.8 1/200秒 ISO100
イメージコントロール:ハイコントラスト シャープネス+1、粒状感3

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用意されたイメージコントロールをベースに「彩度」「コントラスト」「色相」をはじめとしたカスタムが可能になっています。

「ニュートラルな写りをどう自分色に染めるのか」、そんな楽しみ方もできるカメラではないでしょうか。

比較

兄弟機 RICOH GR IIIx と比較

2019年に発売されたRICOH GR IIIと2021年に発売されたRICOH GR IIIxの大きな違いは焦点距離(画角)です。

フルサイズ換算で約28mm相当のGR IIIに対して、GR IIIxはフルサイズ換算約40mm相当です。画角について使用場面や好みによりますが、風景写真など広い空間を撮りたい方は広角レンズであるGR IIIがおすすめです。

フレーミングの難しい広角レンズですが、クロップモードで35mm、50mm相当の画角に変更もできるため、GR IIIを買ってクロップモードで標準画角で撮るという使い方も楽しめると思います。

メリット・デメリットとおすすめユーザー

いつもカメラを持ち歩きたい方におすすめ

GR IIIは、毎日持ち歩いても苦にならないほど、軽量でコンパクトなので、「カメラは持ち歩きたいけどミラーレス一眼は少し大きい」という方におすすめしたいカメラです。

バッテリーの持ちが悪い

3時間ほどのテスト撮影でしたが、終わるころにはバッテリーの残量がわずかでした。1日持ち歩く場合は予備バッテリーを用意しておくことをおすすめします。

オートモードがない

GR III は、GR IIまで搭載されていたオートモードがありません。

カメラの露出について少し知識があれば問題なく使えるかと思いますが、「初めてカメラを触る」「撮影設定はカメラにお任せしたい」という方はすこし手間取る場面があるかもしれません。

作例に使用したカメラ

【商品情報】RICOH RICOH GR III

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RICOH RICOH GR IIIバナー画像

まとめ

・究極のスナップシューター
・日常の一部にRICOH GR III
・風景写真など広い空間を撮りたい方は広角レンズであるGR IIIがおすすめ
・長時間持ち歩く場合は予備バッテリーを準備しましょう

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