2022年は寅年!という事で、動物園で虎の写真を撮りました。
魅力的な動物の写真が行けば必ず撮れる動物園は、おすすめの撮影地です。今年は寅年という事で、各所で虎が注目されSNS映えしそうなので、望遠レンズを手に入れて動物園カメラマンデビューするのにいい機会なのではないでしょうか。
涼しくて過ごしやすい時期は動物がよく動き回る、撮影にはもってこいのシーズンです。おすすめの設定やレンズ、撮影法などをご紹介します。
2022年は寅年!動物園に虎を撮りに行って来ました
カッコ良く虎を撮るコツ
ただ撮るだけでも虎はカッコいい
ネコ科らしいかわいい仕草も虎の魅力
正面から、斜めから、全身、アップ、横顔などアングルや構図を工夫する
撮影の時間帯もポイント
動物園で虎を撮るのにおすすめの機材
500~800mmまでの望遠レンズがあると迫力のある写真が撮れる
マイクロフォーサーズのカメラがバッチリはまる
クロップの積極的な利用もおすすめ
まとめ
2022年は寅年と言う事で、普段から良く訪れる動物園に今回は「虎」の撮影に行って来ました。
普段はスナップやポートレートなどを専門に撮るカメラマンでも、今年は折角の寅年という事で、動物園で愛くるしい動物写真に挑戦してみてはどうでしょう。動く被写体を撮るいい練習になりますし、今まで使っていなかったカメラの機能を改めて掘り起こす機会にもなりそうです。
寅年を機会に新しい被写体にチャレンジしてみましょう!
美しい毛並みや模様など見た目の美しさほ勿論、ネコ科らしいカワイイ仕草も魅力的な虎は、とても写真映えする動物です。
大きく、それ程素早く動くわけではないので、動物園写真をこれから始める初心者の方にもおすすめの動物と言えるでしょう。
今回、虎をメインに撮影に訪れた動物園で気付いたコツやカッコ良くとるポイントを解説します。
虎はただ撮るだけでも十分以上にカッコいい動物です。
美しい模様、毛並み、整ったプロポーションは、百獣の王と言われるライオンに並ぶ、むしろライオン以上に堂々と美しい体躯と言えるでしょう。
「虎だ、虎だ、お前は虎になるんだ!」を見て育った世代には、心の百獣の王はいつまで経っても虎なのです。
ポートレートなどと同様に目線をもらえた瞬間はシャッターチャンスです。
チャンスを逃さなよう、オートフォーカスはコンティニアス(動体予測)、15コマ/秒の高速連写に設定して撮影しました。あまり動いていなくても、一瞬のいい表情を撮りたいなら、10コマ/秒以上の高速連写がおすすめとなります。
とは言えあまり細かい事は気にせず、ストレートに撮るだけでも虎はとても見栄えのする体躯を持っているので、撮っていて楽しい動物です。
ネコ科の動物らしい愛くるしい表情も虎の魅力の一つです。
のんびりと大あくびをしたり、眠い目をこすったりと、気が向けば驚くほど多くの表情を見せてくれます。
おかげでカメラマンは大忙し!一瞬の魅力的な表情を写真におさめようと、気を抜く暇もありません。
どこか物思いにふけっているように見えるシーンを敢えて正面ではなく背後から撮影しました。
撮影場所や虎のいる場所で正面から撮る事が難し時は、いっそ後ろ姿や、何処かポイントを絞って撮るのも面白い撮り方でしょう。
正面からだけでなく背後から撮っても画になるのが虎なのです。
美しい体躯を全身おさめたくなるのが人情ですが、個人的におすすめなのはバストアップや顔だけのアップなど、的を絞った構図です。意識する事無くシンプルで見やすい構図になりますし、表情や美しい顔の模様が魅力的に表現出来るからです。
写真は引き算とはよく言われる事ですが、虎の写真でも是非実践してみましょう。
的を絞ったら、正面から撮るか、斜めから撮るか、上から撮るか、下から撮るかといったアングルの工夫を心がければ、より魅力的な虎の写真が撮れるのではないでしょうか。
横顔もおすすめの撮り方です。
模様や鼻筋の美しさがより際立つ構図だからです。
作例は実はガラス越しに撮影していますが、本来邪魔者と言えるガラスがフィルターのような効果を加えてくれて、少しコントラストの低い諧調豊かなシネマチックな写真になったと思います。
相手は動物ですので、その場その場で活かせるものを柔軟に取り入れて行くアイデアも、魅力的な写真を撮るコツと言えるでしょう。
動物園での撮影は屋外で行う事になるので、撮影する時間帯もポイントのひとつと言えます。光が正面から、横から、後ろからなど、どこから当たっているかによって、写真のイメージが大きく変わって来るからです。
作例ではサイドからの光が当たる事で立体感が強くなり、凛々しい顔立ちが強調されたと思います。
又、日の短い季節では動物が居る場所が日陰となってしまい、色味に乏しい写真になてしまう事もあるので、日没の時間を調べてなるだけ早い時間から撮影をスタートするのがいいでしょう。
幾つかのカメラを動物園での撮影で使ってみて、使い易い、撮影し易いカメラやレンズがありました。
ここではそんな経験から、おすすめのカメラやレンズなど機材についてご紹介したいと思います。
迫力のある写真が撮りたいなら、ロケーションにもよりますが400~800mmくらいまでの超望遠ズームレンズがおすすめとなります。
個人的に動物園での撮影で、焦点距離が長すぎると感じたのは1600mm(35mm判換算)を使った時だけなので、レンズは可能な限り長いレンズがいいと思います。今回の虎の撮影でも、800mm(35mm判換算)を頻繁に使いました。
勿論、撮影するロケーションによっても違いますが、例えば多摩動物公園のような比較的広い動物園でも、800mmまでの焦点距離が有れば様々な動物を迫力のある大きさで撮影出来るでしょう。
望遠レンズが必要という意味で、マイクロフォーサーズは動物園での撮影に向いたシステムです。
35mm判換算で800mmの画角を得るのに半分の400mmしか必要ない事や、小さなセンサーに最適化されたシステムは、画質的にも機材の大きさ的にも動物園での撮影にバッチリはまります。
今回の虎の撮影では、以前の動物園での撮影でも使い易かった、OM-D E-M1 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISの組み合わせを使いました。35mm判換算で200~800mmの望遠ズームで、広角側が若干足りないと感じる事以外、画角の面で不足を感じる事はありませんでした。
マイクロフォーサーズが超望遠での撮影に有利な理由は他にもあります。それはピントの合う範囲が適度であるという事です。
300mmを超える超望遠レンズの撮影ではピントの合う範囲が極端に狭くなるので、例えば虎の顔全体にピントを合わせようと思ったら、ある程度絞って被写界深度を稼ぐ必要があります。
マイクロフォーサーズではこういった必要がフルサイズなどと比べて小さい為、結果的に撮り易いシステムとなるのです。
クロップはセンサーの一部分を切り取って使う事で、画角を狭くする機能です。画素数が少なくなる短所はありますが、より狭い画角の望遠レンズにするという意味で、積極的に使いたいおすすめの機能となります。
例えばSONYのフルサイズのカメラで、APS-Cサイズにクロップすれば、400mmのレンズが600mmの画角となるので、1.5倍のテレコンバーターを使ったような効果を得られます。
後からトリミングすれば結果は同じ、という考えも出来ますが、トリミング前提でフレーミングするのは少し難しいですし、トリミングする手間もあるので、クロップを積極的に活用するのはおすすめです。連写で撮影枚数が多くなる動物写真では、データ容量を節約出来るというメリットもあります。
フジヤカメラでは、ミラーレス用 望遠ズームレンズ の中古商品を多数取り揃えております。在庫は日々更新されますのでどうぞこちらからご確認下さい。
» 【中古】ミラーレス用 望遠ズームレンズ を探す
2022年は寅年という事で、動物園での虎の撮影のコツ、おすすめの機材などを紹介しました。
私自身動物園で写真を撮り始めたのは当ブログでの作例を撮る為だったのですが、思った以上に楽しくて、たまにプライベートでも撮りに行くようになりました。
寅年を機会に、是非新しい被写体や撮影方法にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。