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2021.08.23
本日のフジヤ【スタッフ レビュー&ハウツー】,

FUJIFILM(フジフイルム) フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR 実写レビュー

FUJIFILM(フジフイルム) フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRの実写レビューです。

FUJIFILM(フジフイルム)Xマウント用レンズには、画質だけでなくAF速度や使い勝手に直結する部分の性能も追求したズームレンズのハイエンドタイプとして「Red Badge」と銘打たれた製品が4本(2021年8月現在)ラインナップされています。その中で、F2.8通しの望遠域を担うのが2014年11月に発売されたXF50-140mmF2.8 R LM OIS WRです。

発売から少し時間が経過した製品ですが、発売当時よりも性能が向上した最新世代のボディと組み合わせた性能を、実写レビューを中心に紹介します。
■この記事の監修

フジヤカメラ店

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特徴/操作性


FUJIFILM(フジフイルム) フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR 本体1

FUJIFILM(フジフイルム) フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRは、35mm換算で76-213mm相当の画角をカバーする大口径望遠ズームレンズで、F2.8通しのいわゆる「大三元ズーム」の一つです。

APS-Cサイズセンサーに合わせて設計されている為小型軽量なのが特徴で、フルサイズ用の同じようなスペックのレンズと比べると一回り以上小さい、例えば70-200mmのF4クラスとほぼ同等クラスのイメージです。

メーカーの「フィールドを駆けるスピードスター」のキャッチコピーのとおり、非常に取り回しのいいレンズとなっています。

FUJIFILM(フジフイルム) フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR 本体2

レンズ先端から、フォーカスリング、ズームリング、絞り環の順に並んだ各操作リングは適度な重み、クリック感があり、いずれも良好なフィーリングという印象を受けました。レンズ側面のスイッチは手ぶれ補正のオン/オフ切り替えのみとシンプルです。

三脚座は、回転部とは別に台座がねじ止めされているタイプで、台座がやや大きいので、手持ち撮影がメインなら外してしまってもいいと思います。

その際固定用のねじを回し切ってしまうと外れてしまうので、紛失しないように注意が必要です。

FUJIFILM(フジフイルム) フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR 本体3

オートフォーカスは被写体が動体であっても軽快に動作してくれる高速なものです。レンズ駆動部に3つのリニアモーターを配置する事で、重い大口径望遠ズームレンズでありながら高速なフォーカス駆動を実現しています。

レンズ単体で5段分、ボディ内手ブレ補正との併用で6段分の効果が得られる手ぶれ補正や、防塵防滴、-10℃の耐低温構造など、高い機能と堅牢性を有しており、FUJIFILM(フジフイルム)の最高ランクのレンズという位置づけに恥じない、ハイレベルなレンズとなっています。

XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRは、高いレンズ性能だけでなく、AFスピードなど、あらゆる面でプロユースを念頭に置いた高性能レンズと言えるでしょう。

フィルター径 72mm
最短撮影距離/最大撮影倍率 1m/0.12倍(望遠)
最小絞り F22
絞り羽根 7枚(円形絞り)
長さ 175.9mm
重量 995g

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イメージ

実写レビュー


高速なオートフォーカスを撮影に活かしたくて、被写体には得意な鉄道を選択、テストボディにはレンズと同じく高いオートフォーカス性能で定評のあるX-T4にしました。

共通設定として、フィルムシミュレーションはPROVIA/スタンダード、ホワイトバランスはAWB、その他画質に関わる設定は全て初期設定のままとしています。

多くの車両が楽しめる東急線へ出かけました。

FUJIFILM(フジフイルム) フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR 作例1
作例1:f5.6 1/850 ISO320 露出補正±0 焦点距離 102mm

クリアで抜けが良くシャープな映像は、まるでフルサイズセンサーカメラで撮ったような印象を受けました。

FUJIFILM(フジフイルム)がXマウントカメラを発表した当初、開発コンセプトの一つにAPS-Cサイズセンサーでフルサイズ並みの画質を目指している、という話を聞いた事がありますが、その通りの、センサーサイズを超越した写りに感じます。

色収差を抑える効果を持つEDレンズが贅沢に6枚も使われている事と、逆光時のフレアやゴーストを抑え、高いコントラストの維持に貢献するナノGIコートが大きく寄与しているようです。

FUJIFILM(フジフイルム) フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR 作例2
作例2:f5.6 1/800 ISO320 露出補正±0 焦点距離 140mm

XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR の特徴の一つである、3つのリニアモーターを使ったオートフォーカスの追従性能も申し分なく感じました。

AF設定はAF-Cでカメラ任せにしましたが、AFの速度、追従精度共に高いレベルにあり、今回の撮影ではピントを大きく外してしまう事はありませんでした。

最新の処理エンジンを持つX-T4との組み合わせで、レンズの持つポテンシャルをギリギリまで引き出せている事も一つの要因かもしれません。

FUJIFILM(フジフイルム) フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR 作例3
作例3:f2.8 1/280 ISO320 露出補正±0 焦点距離 115mm

絞り開放では、FUJIFILM(フジフイルム)らしいフィルムライクな柔らかさがあります。

悪く解釈すれば解像感にやや甘さが見られるという事ですが、あくまでも絞った時と比較した場合、かなり拡大した場合という事です。

こういった描写の特性は、逆にあまりにシャープだと不都合な被写体、例えばポートレートなどでは使い易いと思います。

FUJIFILM(フジフイルム) フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR 作例4
作例4:f4 1/210 ISO1250 露出補正±0 焦点距離 140mm

一絞り絞るとシャープさが増し、解像感がかなり立ち上がって来ます。

ホームの車両から少し離れた位置で、レバーを操作する運転士さんの手元を捉えた写真です。ガラス越しながらコントラストの低下は殆ど感じられず、レンズ性能の高さが伺えます。

さらに拡大してみると、手袋の毛羽立ちやワイシャツの質感まで克明に写し取られていて驚きました。

FUJIFILM(フジフイルム) フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR 作例5
作例5:f11 1/160 ISO200 露出補正±0 焦点距離 111mm (カメラ内編集でトリミング)

手ぶれ補正の動作モードの設定はオン/オフのみで、流し撮りモードのような設定はありません。

今回の撮影ではカメラを固定しながらの撮影だけでなく、アクティブに動かしながらの撮影も頻繁に行いましたが、いずれも手ぶれ補正ONで変なブレ方をする事はありませんでした。もしかしたら自動でカメラの動きを判断して、手ぶれ補正を調整しているのかもしれません。

レンズの手ぶれ補正効果は5段分ですが、X-T4やX-H1、X-S10との組み合わせであれば、ボディ内手ぶれ補正機構との併用でさらに高い補正効果を得ることができます。

FUJIFILM(フジフイルム) フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR 作例6
作例6:f8 1/210 ISO200 露出補正±0 焦点距離 140mm

実は XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR の特徴の一つにテレコンバーターが使用出来る事があります。

この場所では、望遠端140mmいっぱいでも足りず、もう少し長さが欲しいと感じたので、テレコンを持って来なかった事を少し後悔しました。テレコンバーター XF1.4X TC WR があれば、35mm判換算299mm f4相当の望遠ズームとしても使えるので、鉄道のような被写体では心強い味方となります。

Xマウントのテレコンバーターはいずれもコンパクトで荷物にならないところもポイントです。

FUJIFILM(フジフイルム) フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR 作例7
作例7:f8 1/220 ISO320 露出補正±0 焦点距離 140mm

素早いオートフォーカスに助けられる事もしばしばでした。

背後から今年度中の引退が予定されている、東急線では最古参の8500系がやってきました。不意に来たので設定はほぼそのままでしたが、AF追従もばっちりです。

鉄道に限らず動く被写体はカメラやレンズの性能で成功の確率が大きく変わって来ますが、X-T4とXF50-140mmF2.8 R LM OIS WRの組み合わせは高確率で成功したと思います。

FUJIFILM(フジフイルム) フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR 作例8
作例8:f5.6 1/680 ISO160 露出補正±0 焦点距離 66mm

ズーム域によって描写傾向が変わるような事は無く安定しています。

澄み渡る夏空と草木をワイド端付近の描写力チェックの為に撮影しました。電車以外も撮ろうという息抜きも兼ねています。

僅かに鉄道のそれとわかるコンクリートの柵がフレーミングされているのは、鉄道マニアのちょっとしたエゴでしょうか。

FUJIFILM(フジフイルム) フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR 作例9
作例9:f6.4 1/600 ISO320 露出補正-0.3 焦点距離 134mm

大口径望遠ズームとしては軽量な1kgを切る重量を活かして、腕を上げたハイアングルという、やや無理のある体制で撮影しています。有名撮影地でもある事から、既に他の方が撮影していたので、少し離れた位置から撮らなければならない事情もありました。

電子ビューファインダー、モニターいずれを使ってもAF性能が変わらず、本体が小型なミラーレスシステムだからこそ、腕を上げた状態でもフレーミングに集中出来たと思います。

軽量な機材のおかげで、最後まであまり疲れを感じる事無く撮影ができた事も良かったのかもと、撮影を終えてふと思いました。


画質


作例6と作例4を拡大して画質を見てみます。
FUJIFILM(フジフイルム) フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR 作例6拡大枠
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FUJIFILM(フジフイルム) フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR 作例6拡大
FUJIFILM(フジフイルム) フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR 作例4拡大枠
枠内を拡大
FUJIFILM(フジフイルム) フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR 作例4拡大

約2610万画素のX-T4でも十分以上の余裕が感じられる高い解像感を持ったレンズです。

積極的なトリミングやテレコンバーターの併用、カメラの更なる画素数アップにも耐えうる性能を有していると感じました。

歪みや周辺光量等は、カメラ側に設定メニューが無いので自動的に補正がかかっていると思われますが、非常にナチュラルに補正されている事から、レンズ本来の性能もかなり高いレベルにありそうです。


まとめ


FUJIFILM(フジフイルム) フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR は、発売から時間が経過している事を感じさせないどころか、これからも第一線で活躍できそうな完成度の高い一本だと感じました。

現在(2021.8.23)サードパーティー製のレンズでXマウントの大口径レンズは無く、選択肢は純正しかありませんが、安心して選べる高い品質を持ったレンズだと思います。

大三元ズームの一角を担う一本として、ジャンルや場面を問わず幅広く活躍してくれそうです。

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FUJIFILM(フジフイルム) フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR
Photo & Text by フジヤカメラ 浅葉

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