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2022.09.21
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Canon RF24mm F1.8 MACRO IS STMレビュー × 伊藤亮介 | F1.8の大きなボケやハーフマクロでの表現が可能な小型軽量レンズ

Canon RF24mm F1.8 MACRO IS STMレビュー × 伊藤亮介 | F1.8の大きなボケやハーフマクロでの表現が可能な小型軽量レンズ

Canon(キヤノン)のRFレンズの中で、開放F1.8の単焦点レンズシリーズは、コンパクトさとリーズナブルな価格、使い勝手の良さで人気のシリーズです。

今回のプロフェッショナルレビューではそんなCanonの人気レンズの中から RF24mm F1.8 MACRO IS STM をセレクト、フォトグラファーの伊藤亮介さんにレビューしていただきます。

背景をボカしやすい明るい広角レンズとしてだけでなく、背景を大きく入れられる広角のハーフマクロというもう一つの側面を持つ RF24mm F1.8 MACRO IS STM は、幅広い表現力を持つスタンダードなレンズです。経験豊かなカメラマンによる豊富な作例とレビューをお楽しみ下さい。

伊藤亮介カメラマン
■ライター紹介

伊藤亮介

1972年新潟県生まれ。東京電機大学卒。中学生の時にカメラを持ち、大学生の頃から本格的に自然風景を撮り始める。隔月刊『風景写真』編集部での勤務を経て、フリーの写真家となる。主に日本全国の水のある風景や、森の表情などを撮り続けている。写真雑誌の口絵での作品発表をはじめ、撮影技法・製品などについて数多くの記事を手掛ける。2022年カメラグランプリ外部選考委員。クラブ「フォトR」主宰。

Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM
Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM

はじめに

キヤノンから次々とRF単焦点レンズが発売されている。高級レンズのRF800mm F5.6 L IS USMやRF1200mm F8 L IS USMの発売に続き、今回は価格的に手頃なRF24mm F1.8 MACRO IS STMが新たに登場した。筆者は未だにキヤノンの一眼レフの愛用者であるが、こうも次々にRFレンズの新製品が発売されるのを見せつけられると、否が応でもそろそろミラーレスカメラへの移行を検討しようか、と気持ちがグラつく。

個人的には、従来のパンフォーカスで表現する風景写真を撮り続けている一方で、数年前から単焦点レンズを使う機会が多くなり、ボカして表現する写真に対しても大いに魅力を感じている。

RF24mm F1.8 MACRO IS STMが発売されるという一報を聞いた時から、実はぜひ使ってみたいレンズだと思っていた。それは今まで単焦点レンズを使ってきて、開放F1.8クラスのレンズになると、格別なボケ味が得られることを経験として把握していたからだ。そのため自身の単焦点レンズはF1.8の製品を、ズームレンズは携行性や画質、使い勝手などを考慮して小三元タイプの製品でそれぞれ揃えている。ボケを生かした描写にしたい時にはF1.8の単焦点レンズ、風景をパンフォーカスで撮影する時には主にF4通しのズームレンズ、という具合に使い分けている。

今回登場したRF24mm F1.8 MACRO IS STMは、すでに発売されているRF35mm F1.8 MACRO IS STMと同じくマクロ機能を搭載している。どちらもLタイプのレンズではなく、屋外での使用に欠かせない防塵防滴構造は施されていない。F1.8の広角レンズでどれだけボケるのか、マクロ領域の撮影では実際にどの程度の大きさで被写体を捉えられるのか、すでに撮影前にはそんな思いが頭の中を駆け巡っていた。

Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 本体1
Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 本体2

基礎解説・特徴

私事で恐縮だが、自身が主催する写真クラブでは「F1.8クラスの単焦点レンズを一本持っておくと重宝する」という話を常々している。誤解のないようにいえばF2.8通しの大三元レンズでも当然ボケては写るのだが、一度F1.4やF1.8の単焦点レンズを使ってしまうと、オソロシイことにそのボケ方が物足りなく感じられてしまうのである。

絞り込んで撮影したパンフォーカスと呼ばれる写真は、実は写真表現の中でも一番難しい撮り方ではないか、と個人的には思っている。それはパンフォーカス写真ではすべてが克明に描写されてしまうため、画面の隅々まで注意を払う必要があり、さらには主役と脇役の力関係を整理しながらフレーミングを決めて作品として組み立てなければならないからだ。

そのパンフォーカスの経験を充分に積んでいると、ボカした写真は案外と撮りやすい。ピントを合わせた以外の部分は、邪魔なものが写っていてもボケてくれることで、画面を構成するのがパンフォーカス写真と比べると遥かに楽に感じられる。

風景写真というジャンルでは、例えば曇り空の状況下で桜の花を撮るような時に難しさを感じる場合が多い。桜は色彩的に似通っていて、周囲の環境に変化がなければ特徴を出しづらく、さらに曇天では立体感にも乏しくなるため、写真を撮っていてもイマイチ手応えが感じられないことがある。

そんな時に救世主となってくれるのが、愛用している「F1.8クラスの単焦点レンズ」だ。ボカすことで主役となる被写体が浮かび上がって表現意図が明確になり、写真自体に独特の雰囲気も生まれる。このクラスのレンズになると被写体と距離を取った場合でも背景や前景がボケてくれるため、距離感に変化をつけて撮れるのも愛用している大きな理由になっている。

さて、かなり遠回りをしてしまったが、そのようなことを踏まえて冒頭の「F1.8クラスの単焦点レンズを一本持っておくと重宝する」という話に戻る。F1.8の広角レンズで、かつ近接撮影が可能となれば使い方によって大きくボカした写真が撮れるのではないかと、RF24mm F1.8 MACRO IS STMに対しては個人的に大いに期待していたのである。

Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 、 EOS R5
Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 、 EOS R5 俯瞰イメージ

EOS R5にRF24mm F1.8 MACRO IS STMを装着。実写ではEOS R3にも装着したが、こちらも小ぶりなレンズのサイズ感がカメラにフィットしている。

Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 本体3
Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 本体4

最短撮影距離で撮影するとレンズが繰り出す。繰り出す量はそれほどでもないので撮影時に特段気になることはない。レンズ本体のフィルター径は52mm、重量は270gとコンパクトに纏められている。

Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 本体5

最短撮影距離は0.14m。防塵防滴構造にはなっていないため、雨天時などでの撮影では配慮して使う必要がある。

実写レビュー!

ズームレンズに慣れていると、ついズームリングの操作だけで絵作りをしてしまいがちだが、単焦点レンズだと動き回って最適なポジションを決めなければならず、動いて撮ることの大切さを再認識させてくれる。しかもこのRF24mm F1.8 MACRO IS STMは、マクロ領域の撮影にも対応しているため撮影距離の自由度が高く、特に被写体に近づいて写すような場面ではストレスを感じることがまったくない。さまざまな距離で被写体と向き合った時に、Lレンズではないものの期待以上の描写力で応えてくれるところもこのレンズの凄さだ。AF速度についてもUSM搭載レンズと体感的には何ら変わらず、実に気持ちよく正確に合焦してくれる。天気の都合で実写は叶わなかったものの、星空の撮影でもその実力は発揮されることだろう。

このレンズを使って意外だったのは、EOS R3に取り付けると全体の重量が妙に軽く感じられた、ということだ。スペック上はEOS R5に装着した方が当然軽いのだが、大きさの割にそれほど重く感じられないEOS R3との重量的なバランスの良さによって、一日中撮影していても腕や肩への負担が少なく、とても快適に撮影できたことを付け加えておこう。

Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 作例1

Canon(キヤノン)EOS R3・RF24mm F1.8 MACRO IS STM
絞りF1.8・1/160秒・ISO400・WB太陽光・JPEG

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セミの抜け殻を主役にして、他の木を背景に取り入れて画面を構成。F1.8レンズの近接撮影ということもあって背景はトロけるように大きくボケてくれた。このカットよりもさらに接近して写すこともできたが、抜け殻の足の部分が画面外に飛び出してしまったので適度な距離を取って撮影している。

Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 作例2

Canon(キヤノン)EOS R3・RF24mm F1.8 MACRO IS STM
絞りF1.8・1/100秒・ISO400・WB太陽光・JPEG

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最短撮影距離での撮影。絞りを開放にして写しても、モミジの葉先についた水滴はクッキリとシャープに描写された。

Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 作例3

Canon(キヤノン)EOS R3・RF24mm F1.8 MACRO IS STM
絞りF10・1/100秒・ISO800・WB太陽光・JPEG

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特徴的なデザインのビルとシルエットになった木々の葉が印象的で、モノトーン的な色合いを意識して作画した。建物と空の境目を確認しても色収差は発生していない。絞り込んだ時のカッチリとした写り具合が心地よく、想像以上の出来栄えだ。

Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 作例4

Canon(キヤノン)EOS R3・RF24mm F1.8 MACRO IS STM
絞りF1.8・1/250秒・ISO400・WB太陽光・JPEG

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画面右上部に見える白い花のボケと、主役の花を対比させるような構成にする。上部の黒っぽい部分は、実は建物の壁が写り込んだもの。ボケ量が大きいため、邪魔モノ扱いされる建物の壁でさえも気にせず画面に入れて写すことができる。

Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 作例5

Canon(キヤノン)EOS R3・RF24mm F1.8 MACRO IS STM
絞りF1.8・1/100秒・ISO400・WB太陽光・JPEG

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雨が降るとの天気予報を聞いて撮影に出かける。何でもない風景でも、雨に濡れると瑞々しい情景に変わるから面白い。散っていた黄色い葉を画面手前に入れ、縦位置で奥行き感のあるフレーミングにした。このような時に通常のレンズで撮ると、被写体に近づける距離に制約が出て狙い通りに作画できない場合がある。その点、マクロ機能を持つこのレンズの場合は、ポジション選択の自由度が高く撮りやすい。

Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 作例6

Canon(キヤノン)EOS R3・RF24mm F1.8 MACRO IS STM
絞りF1.8・1/125秒・ISO800・WB太陽光・JPEG

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雨に濡れるモミジ。色収差はほとんど発生せず、モミジの葉の質感がしっかりと感じられる仕上がりになった。絞り解放で撮影しているため、画面周辺部では白いボケが口径食となって描写されている。同じ場面をRF15-30mm F4.5-6.3 IS STMでも撮影しているので、解像感や背景のボケ方などの違いを別記事でも確認してほしい。

絞り値によるボケの形状変化

Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 作例7

Canon(キヤノン)EOS R3・RF24mm F1.8 MACRO IS STM
絞りF1.8・1/320秒・ISO400・WB太陽光・JPEG

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Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 作例8

Canon(キヤノン)EOS R3・RF24mm F1.8 MACRO IS STM
絞りF2.8・1/125秒・ISO400・WB太陽光・JPEG

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画面左上に白いボケを入れて、ボケの変化を確認する。絞り開放時には白いボケが口径食となって表現されているが、絞り込んでいくとF2.8でほぼ真円になった。

Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 作例9

Canon(キヤノン)EOS R3・RF24mm F1.8 MACRO IS STM
絞りF1.8・1/100秒・ISO320・WB太陽光・JPEG

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「ニャンだ?」「しゃ、写真いいですか?」とお願いして撮らせてもらった一枚。スナップ的に気軽に撮れるのもこのレンズの大きな魅力だ。カメラと単焦点レンズ1本を持ってフラリと散策するような撮影も、これまた楽しい。

Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 作例10

Canon(キヤノン)EOS R3・RF24mm F1.8 MACRO IS STM
絞りF8・1/13秒・ISO800・WB太陽光・JPEG

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イチョウの葉の美しい緑色が頭上に広がっていた。木を見上げて撮るようなシーンでは、瑞々しく爽やかな印象の写真にするために露出をオーバー気味に設定して撮るのがコツだ。硬くザラザラとした幹の質感もしっかりと再現されている。

Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 作例11

Canon(キヤノン)EOS R3・RF24mm F1.8 MACRO IS STM
絞りF6.3・1/100秒・ISO1600・WB太陽光・JPEG

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レインボーブリッジの姿を真下から捉える。小雨が降る生憎の条件で、一枚撮っては雨粒のついたレンズ前面を拭き取るという作業を何度も繰り返して撮影した。本レンズは防塵防滴構造ではないため、雨の中での撮影ではかなり気を使う。

Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 作例12

Canon(キヤノン)EOS R3・RF24mm F1.8 MACRO IS STM
絞りF1.8・1/160秒・ISO100・WB太陽光・JPEG

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鮮やかな黄色の花にピントを合わせ、他の黄色とオレンジの花をボカしてその配列に注意しながら作画した。自然で嫌味のないボケ味で、ボカして撮るのが楽しくなるレンズだ。

Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 作例13

Canon(キヤノン)EOS R3・RF24mm F1.8 MACRO IS STM
絞りF1.8・1/160秒・ISO400・WB太陽光・JPEG

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背景の緑色と茶色のボケ具合を意識しつつ、雨に濡れたモミジの葉と少し距離を取って画面を構成。背景の空が明るく、モミジと空の境目の一部に色収差の発生が確認できるものの、さほど気にするレベルではないだろう。

Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 作例14

Canon(キヤノン)EOS R3・RF24mm F1.8 MACRO IS STM
絞りF1.8・1/320秒・ISO400・WB太陽光・JPEG

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高速シャッターで写せるのも大口径レンズの大きな魅力だ。雨の波紋は一瞬でその形状が変わるため、速いシャッター速度で写さないと中途半端な印象の写真になってしまう。絞りを開放にして1/320秒のシャッター速度で撮影すると、偶然にも葉の左側で雨粒が跳ね返る瞬間も捉えることができた。

Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 作例15

Canon(キヤノン)EOS R3・RF24mm F1.8 MACRO IS STM
絞りF8・1/6秒・ISO1600・WB3800K・JPEG

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建造物の美しさをさらに引き立てるために、色彩による変化を加えた。ホワイトバランスを色温度に変更し、少し青味が感じられる3800Kに設定している。青味が強すぎると暖色部が不自然な色合いになってしまうため、ほどほどの青味で撮影するのがコツだ。手ブレ補正機能のおかげで1/6秒でもブレずに写せた。

絞り値による周辺光量落ちの変化

Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 絞り値による周辺光量落ちの変化 作例1
F1.8
Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 絞り値による周辺光量落ちの変化 作例2
F2.0
Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 絞り値による周辺光量落ちの変化 作例3
F2.8
Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 絞り値による周辺光量落ちの変化 作例4
F4.0
Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 絞り値による周辺光量落ちの変化 作例5
F5.6

カメラ側のレンズ補正をすべてオンにして撮影

Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 絞り値による周辺光量落ちの変化 作例6
F1.8
Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 絞り値による周辺光量落ちの変化 作例7
F2.0
Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 絞り値による周辺光量落ちの変化 作例8
F2.8
Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 絞り値による周辺光量落ちの変化 作例9
F4.0
Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM 絞り値による周辺光量落ちの変化 作例10
F5.6

カメラ側のレンズ補正をすべてオフにして撮影

【共通】Canon(キヤノン)EOS R5・RF24mm F1.8 MACRO IS STM・ISO100・WB太陽光・JPEG

絞りによって周辺光量がどの程度変化するのかを確認するために、効果が現われやすい日没後の空と海を撮影。周辺光量落ちはF1.8の時に僅かに見られ、F2.8まで絞るとほぼ解消されている。カメラ側のレンズ補正をすべてオフにして撮影した時と比較すると、その補正効果はかなり大きいことがわかる。

ここでは周辺光量落ちが目立ちやすいシーンで写しているため効果がハッキリと現れたが、日中の撮影でカメラ側のレンズ補正をオンにしている時にはほとんど気になることがなかった。また、被写体によってはあえてカメラ側の補正をオフにして、周辺光量不足を利用した印象的な写真に仕上げてみるのも面白そうだ。

まとめ

  • ・近景から遠景まで優れた描写力を持つレンズ

  • ・ボケ味は滑らかでクセがない。積極的にボカして撮りたくなる

  • ・マクロ機能も搭載していることで表現の幅が広がる。一本のレンズでさまざまなシーンを捉えられる、とても使い勝手のいいレンズ

  • ・基本的にはカメラ側のレンズ補正をすべてオンにしておけば色収差はほとんど発生せず、画質面で気になることはない。日中の撮影では絞り開放でも周辺光量落ちは目立たない

  • ・防塵防滴構造ではないのが唯一の惜しい点

  • ・口径食が気になる時には、1段程度絞り込むことで改善する

【商品情報】Canon(キヤノン)RF24mm F1.8 MACRO IS STM

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Photo & Text by 伊藤亮介

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