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2022.09.17
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フォクトレンダー APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical Zマウント レビュー × 阿部秀之 | 史上最高峰の50mm単焦点レンズ

フォクトレンダー APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical Zマウント レビュー × 阿部秀之 | 史上最高峰の50mm単焦点レンズ

Voigtländer(フォクトレンダー) APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical は、高い描写性能でフォクトレンダーを代表する人気レンズです。

今回のプロフェッショナルレビューはこのZマウント用を、Nikonを代表する3機種「Z 9」「Z 6II」「Z fc」に装着して阿部秀之さんにレビューしてもらいます。

三者三様の個性をもつ3つのカメラそれぞれに不思議とマッチしたAPO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical。優等生ぞろいのNikon Zマウントレンズには無い「なにか」を持っている、フォクトレンダーの矜持が詰まったレンズです。

目次

【はじめに】

フォクトレンダーといえば、思い出される2台のカメラ

APOの高性能さを見せつけられた、ミノルタ AF APO TELE ZOOM 100-300mm F4.5-5.6

純正Zマウントレンズ以外のレンズも使ってみたい!

【特長】ニコンとのライセンス契約の下で、開発・製造されている絶対的信頼感

【カメラ別実写レビュー Part.1】フラッグシップ機 ニコンZ 9 編

高級感ある外装と絶妙なピントリングの操作感

Z 9のEVFならピント合わせも容易

まずは、解像力をチェック、絞り開放から申し分ない描写力

次に周辺光量落ちをみてみる。レンズの味、周辺光量落ちを自由自在に愉しめる

【カメラ別実写レビュー Part.2】ミドル機 Z 6II 編

期待していなかったが、なんと合う!

札幌すすきの祭りをスナップ

高感度に強いZ 6II、小型なボディ&レンズは撮る相手への威圧感も軽減できる

【カメラ別実写レビュー Part.3】クラシックデザインの個性派 Z fc 編

うは!パーフェクトマッチング!(拍手)

撮っていても気分がいい組み合わせ。35mm判換算75mm相当のちょっと狭い画角を料理しよう

【ニコンZカメラ三兄弟撮り比べを終えて…… まとめ】

ニッコールとは異なる世界観と描写性をもつフォクトレンダー。レンズを使いこなした達成感もたっぷり味わえる、まさにレンズ沼

【他にもある!Zマウントレンズの全ラインアップ】

【今回、阿部さんが使用したニコンZ 三兄弟】

【電気通信対応カメラボディについての注意点】

まとめ

フォトグラファー阿部秀之
■ライター紹介

阿部秀之(あべ・ひでゆき)

東京都出身。1986年よりフリー。ヨーロッパとアジアの風景、コマーシャルなど、幅広いジャンルを撮影。フリーになると同時にカメラ専門誌に執筆をはじめる。1987年より、カメラグランプリ選考委員。2020年からニコンイメージングジャパン公式チャンネル「Zの世界」を担当。

ニコンイメージングジャパン公式チャンネル

Voigtlander(フォクトレンダー)APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical ニコンZ (フルサイズ)
Voigtlander(フォクトレンダー)APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical ニコンZ (フルサイズ)

【はじめに】

フォクトレンダーといえば、思い出される2台のカメラ

阿部秀之です。コシナ Voigtländer(フォクトレンダー) APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mountの使用レポートをお届けしよう。すでに2019年12月にはソニーEマウント、2021年1月にはVMマウント(ライカM互換)が発売されている。評価の高いレンズであることは承知している。では、ニコンZマウントではいかがだろうか。描写はもちろん、使い勝手もお伝えしたい。

フォクトレンダーといえば、思い出されるカメラはふたつある。1929年に初号機を発売した蛇腹折りたたみ式カメラのBESSA(ベッサ)だ。1950年代半ばまで販売されていたとのことで販売期間は長い。そのため数多くの種類がある。距離計が搭載されたモデルは「RF BESSA」と呼ばれ珍重されている。特に最後期の1950年代に製造されたBESSA IIは一眼式距離計を搭載していて完成度が高い。使用フィルムはブローニーで6x9判フォーマットで撮影する。搭載されたレンズは焦点距離105mmで、設計の違いでColor-Skopar (カラースコパー)F3.5 、Color-Heliar(カラーヘリアー) F3.5 、Apo-Lanthar(アポランター) F4.5の3種類があった。うちにもColor-Heliar付きがあるが、使わなくなったので置物と化している。外観が美しいので置物としても価値がある。

もうひとつは、1999年に日本のカメラメーカー、コシナがフォクトレンダーブランドの使用権を得て、自社製品に冠したカメラだ。名称はフォクトレンダー・ベッサL。ライカスクリューマウント互換のカメラとレンズが登場した。ファインダーと距離計は備えられていないが、ライカを十分に意識したスタイルの仕様になっていた。正直いうと、アベはこのカメラに冷ややかだった。なぜいまさら化石のようなフォクトレンダーブランドを引っ張り出すのか。しかもオリジナルのベッサは6×9判なのに、35mm判じゃないかとも思っていた。どうぜ2〜3年すればやめるだろうと興味を示さなかった。

ところが、コシナのベッサはやめるどころかつぎつぎと増殖していった。ライカMマウント互換のVMマウントと距離計を搭載したベッサT、レンジファインダーを備えたL39スクリューマウントのベッサRをライカMマウント互換に変更したベッサR2など、さまざまなモデルを展開していった。さらには一眼レフカメラのBessaflex TMも登場。マニア度はさらに高くなり2015年まで製造が続いた。デジタルが主流になりフィルムカメラのボディの生産は終了した。だが、その後もフォクトレンダーブランドのレンズ開発は進んでいった。記憶に残るのは2016年に発売されたHELIAR-HYPER WIDE(ヘリアーハイパーワイド) 10mm F5.6 Asphericalだ。世界最広角を実現し、歪曲収差を極限まで補正した描写力も素晴らしかった。今回取り上げるAPO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical Z-mountもその流れの延長にある1本ということになる。

APOの高性能さを見せつけられた、ミノルタ AF APO TELE ZOOM 100-300mm F4.5-5.6

フォクトレンダーの前置きが長くなってしまったが、調子に乗ってもうひとつ伝えたいことがある。それはAPOについてだ。間違っても「アポとってますか?」の「アポイント」の省略ではない。ネットで検索すると、たとえばWikipediaなら以下のように記してある。

『アポクロマート(Apochromat)とは、本来「3色に対して軸上色収差を補正し、そのうち2色について アプラナートになっている望遠鏡対物レンズ」のことである。カールツァイスのエルンスト・アッベが命名したが、その後、光学ガラスの発達により不明瞭となり、一時は「3種類のガラスを使い色収差補正を アクロマートより向上したレンズ」という意味となり、また写真レンズや望遠鏡でも使用されるようになった。その後、異常分散レンズや蛍石レンズの発達により、2枚構成の対物レンズでも本来の「アポクロマート」の意味以上の補正状態を実現できるようになった。と、ある』

これを読んで納得できる人もいると思うが、イマイチわかりずらいと思う人も多いだろう。アベも40年ぐらい前はそうだったが、あるときAPOの性能を思いっきり見せつけられたことがある。それはミノルタのAF ZOOM 100-300mm F4.5-5.6だ。レンズ構成は9群11枚だった。最初に発売されたのはAPO仕様でなく、しばらくしてAPO仕様のミノルタ AF APO TELE ZOOM 100-300mm F4.5-5.6、レンズ構成 10群11枚が発売された。2本揃ったところで試しにとガラス張りのビルの写真を撮り比べて驚いた。実際には撮る前にファインダーをのぞいた段階でその違いがわかって驚いた。窓ガラスに映る空の色がまるっきり違うのだ。APOは空の色がクッキリ鮮やか。APOでない方はどんより濁っていた。ここまで違うものかと感心した。

またコンタックス Carl Zeiss Apo-Sonnar(アポゾナー) T* 200mm F2 MMを所有していたことがある。ポートレートに使おうと思っていたのだが、カミソリのようなキレ味というか解像力の高さにポートレートには使えずに15年ほど防湿庫に入れておいたが処分した。今日ではAPOと名乗っていなくても優秀レンズは数多くある。だが、いまでもAPOと標記されたレンズは高性能であることに間違いはなく、気持ちが傾くのは事実だ。

純正Zマウントレンズ以外のレンズも使ってみたい!

自分でも驚くほどに前置きが長かったが本題に入ろう。「Zレンズにハズレなし」といわれるほどニコンZシステムの交換レンズは高評価だ。ニコンが吟味を重ねて完成させた大口径マウントとショートフランジバックが功を奏しているのだろう。特にNIKKOR Z 50mm f/1.2 S などは、このレンズのためにZユーザーになっても後悔することはないであろう素晴らしい出来ばえだ。

ところが、だ。それでもZレンズ以外のレンズを使ってみたくなったりする。たとえばフィルム時代のオールドニッコール。一眼レフ用は元より、ライカL39スクリューマウント用ニッコールも使って楽しい。スキのない優等生のZレンズに対して、ちょっと足りない、ホンワカとした、あるいはノスタルジックな「なにか」を求め、楽しんでしまうのだ。

もしオールドレンズでも装着しているときに誰かに見られて、「アベさんもそんなレンズ使うんですか」と問われたら「いや、遊びだよ、アソビ!」と間違いなく答えるだろう。でも、この遊び、遊び心というのが大事なのだ。

【特長】ニコンとのライセンス契約の下で、開発・製造されている絶対的信頼感

最初に伝えたいのは、コシナ・フォクトレンダーのニコンZマウントレンズは、株式会社ニコンとのライセンス契約の下、開発・製造されていることだ。つまり見よう見まねで勝手に作っているわけではない。レンズマウント部には電子接点を有し、レンズとボディ間での電気通信を行う。電気通信対応のボディと最新ファームウエアの組み合わせによりExif情報、ボディ内手ブレ補正(3軸)を実現。3種類のピント合わせサポート機能(フォーカスポイント枠色変化によるピント合わせ、ピーキングによるピント合わせ、拡大ボタンによるピント合わせ)に対応している。ここは信頼に関わる部分なのでとても重要だ。

【カメラ別実写レビュー Part.1】
フラッグシップ機 ニコンZ 9 編

コシナ Voigtländer(フォクトレンダー) APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount を装着したZ9

高級感ある外装と絶妙なピントリングの操作感

コシナ Voigtländer(フォクトレンダー) APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount レンズ名板

さて、今回はZマウント仕様なので、ボディはZ 9、Z 6II、Z fcの3機種を用意した。Z 9に装着する前は、レンズがコンパクトなので大き目のZ 9とはバランスが悪いのではと予想していたのだが、大ハズレ。マッチングが良くカッチョいい。これはAPO-LANTHAR 50mm F2の外装の仕上げが高級感があるからだ。距離指標や絞りの白文字もボディ本体の白いNikonロゴと調和している。

レンズのコーティングは深いグリーンで美しい。グリーンはマルチコートの色だ。ピントリングの作動感は指掛かりも良く絶妙だ。高級レンズらしいまったり感がある。ピントリングは美しい波形があり、本当は転輪と記したいところだ。絞りリングは小気味よく動く。クリックは1/3刻み。絞り羽根は12枚で、開放F2、F2.8、F16で円形絞りになる。

Z 9のEVFならピント合わせも容易

Z 9のEVFでのピント合わせは容易だ。EVFの出来ばえが良いので自分の目を信じてもいける。フォーカスポイント枠色変化によるピント合わせ、ピーキングによるピント合わせも使える。好みもあろうかと思うが、エレキの世話になるなら拡大して合わせる方がスッキリする。例えば、ソニーαはピントリングを回し始めるとEVFが自動的に拡大される機能を備えており便利だ。ニコンはその機能がないため自分でボタンを押して拡大する必要がある。フジヤカメラのスタッフブログでフォクトレンダーAPO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical Z-mountの実写レビューがあり、ボディ背面右上のAF-ONボタンに拡大機能を割り当てると便利だと記されていた。やってみると操作性はとても良かった。

まずは、解像力をチェック、絞り開放から申し分ない描写力

Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount 作例1

Nikon(ニコン)Z 9・Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount
絞りF2.0開放・1/640秒・+0.3EV補正・ISO100・WBオート・JPEG

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早速、Z 9で実写してみよう。まずは解像力をチェックしたい。レンガの作りの壁面を撮ってみた。ピントを合わせたのは、中央の白いドアの右角横のレンガ。絞りはF2開放。等倍で確認するととてもシャープでレンガのザラザラとした質感もよくわかる。では、外面右上の光が当たっている部分も見てみよう。周辺部だが、この部分もシャープでしっかりとした再現だ。絞り開放F2でこの再現なら文句のつけようがない。

それともうひとつ。このレンズの素晴らしい特徴がわかった。シャドー部が潰れない。実はこの場所はこれまでに何度も撮っている。晴れたときは木の葉の影が入り込むが、硬いレンズは影が真っ黒に潰れてガチャガチャとして見える。その点APO-LANTHAR 50mm F2は目で見たときのような描写だ。解像が高いレンズはコントラストが高く硬くなりやすいのだが、解像が高いのに硬くない。フィルムで撮ったようなイメージだ。Z 9のピクチャーコントロールはスタンダードで特に変更していない。

次に周辺光量落ちをみてみる。レンズの味、周辺光量落ちを自由自在に愉しめる

Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount 作例2

(共通データ)Nikon(ニコン)Z 9・Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount
絞り優先AE・ISO100・+0.3EV補正・WEオート・JPEG

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レンガの壁を撮っているときに絞り開放付近で周辺光量落ちがあることに気が付いた。これを確認してみる。遠景ではさほど感じないが、近景では目立つようだ。被写体は公園の中にイベント用に作られた花の造作だ。

まずは絞り開放F2。なんと素晴らしい。まるで周囲を焼き込んだように落ちている。芸術的といってもいい。ホロゴンのセンターフィルターなしのようだ。つづいてF2.8。いいねぇ!グッと改善されるが、それでもまだ落ちている。自然に見えて使いやすいのはこのあたりかF4ではさらに改善され、F5.6ではほぼ感じられなくなる。

F8以降はピントの合う奥行きが深くなっていくだけだ。絞り込んでもZ 9の回折補正がONになっているのでシャープネスは損なわれない。

コシナ、やってくれるなぁ。オールドレンズに求めていた「なにか」のひとつに周辺光量落ちがある。光学的には褒められないが、レンズの味としては最高だ。もうこの周辺光量落ちだけで、APO-LANTHAR 50mm F2がほしくなった。

Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount 作例3

Nikon(ニコン)Z 9・Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount・絞りF2.0開放・1/1000秒・+0.3EV補正・ISO100・WBオート・JPEG

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周辺光量落ちを作画に生かした1点だ。周囲の深みがバラの花を浮き立たせてくれる。それにしてもなんと優しいボケ味なんだ。これはボケ味に対してものすごく追求した結果に違いない。ソフトフォーカスレンズと見間違うほどの柔らかさだ。

Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount 作例4

Nikon(ニコン)Z 9・Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount・絞りF5.6・1/320秒・ISO100・WBオート・JPEG

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F5.6まで絞れば周辺光量落ちは解消される。コントラストも上がってメリハリのある描写になる。発色は爽やかでベッタリしないのがいい。被写体は札幌の中島公園でゲームのイベントが開催されたときのもので、準備の真っ最中だった。

Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount 作例5

Nikon(ニコン)Z 9・Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount・絞りF5.6・1/400秒・+0.3EV補正・ISO100・WBオート・JPEG

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中島公園にある豊平館の柱。アメリカ様式にヨーロッパのテイストを加えた建物はとても美しい。素材は木材で塗料はウルトラマリン・ブルーと呼ばれている。初期は半貴石として尊ばれたラピスラズリが用いられていた。いまでも木製でペイントが施されていることに変わりはない。拡大すると質感が手に取るようにわかる。

Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount 作例6

Nikon(ニコン)Z 9・Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount・絞りF3.5・1/30秒・+0.3EV補正・ISO100・WBオート・JPEG

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北海道大学内の池。大きな木が覆いかぶさるように茂り、木漏れ日の反射が美しい。ここでも過去にさまざまなレンズで写しているが、今回の出来ばえがもっとも良い。レンズのヌケの良さがもたらせてくれた結果だと確信する。ミノルタ AF APO TELE ZOOM 100-300mmのことを思い出した。

Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount 作例7

Nikon(ニコン)Z 9・Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount・絞りF5.6・1/20秒・+0.3EV補正・ISO100・WBオート・JPEG

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北大の木々の中にはすっかり宿り木に浸食されているものがある。宿り木の葉は青々として美しいが、実は宿主の栄養を盗み取っているのだ。そんなことを考えながらシャッターをレリーズした。手前側はしっかり再現させたかったのでF5.6まで絞った。

Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount 作例8

Nikon(ニコン)Z 9・Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount・絞りF2.8・1/60秒・+0.3EV補正・ISO400・WBオート・JPEG

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今回の写真でもっともピント合わせに気を遣ったのがこの写真だ。レンズは最短撮影距離(0.45m)に合わせて、身体を前後に動かしてピントを合わせた。シャッターボタンをレリーズするときに身体がちょっと動いてしまうときがある。ピントがあったときにシャッターがレリーズされるモードがあればいいのに。

Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount 作例9

Nikon(ニコン)Z 9・Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount・絞りF2.0開放・1/400秒・-0.3EV補正・ISO400・WBオート・JPEG

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この写真もシャドー部の再現が豊富なことを見せてくれた。普通は背景の暗い部分は潰れる。間違いなく黒一色になる。絞りはF2開放なので周辺光量落ちが起きている。これがランプを浮き立たせてくれているのだろうか。使えば使うほど味のある描写だ。

Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount 作例10

Nikon(ニコン)Z 9・Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount・絞りF2.2・1/200秒・-0.3EV補正・ISO100・WBオート・JPEG

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アールヌーボーのランプの柔らかな再現も美しいが、奥行き感、立体感に驚いた。絞りはF2.2。中央のランプを周辺部のシャドー部が包み込むように取り巻いている。素晴らしく個性的なレンズだといえる。

【カメラ別実写レビュー Part.2】
ミドル機 Z 6II 編

期待していなかったが、なんと合う!

Nikon(ニコン)Z 6II+Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター)50mm F2 Aspherical Z-mount
Nikon(ニコン)Z 6II+Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター)50mm F2 Aspherical Z-mount

Nikon(ニコン)Z 6IIに装着してみた。デコラティブデザインのAPO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mountとシンプルなZ 6IIとの組み合わせ。正直いうとあまり似合わないだろうと期待していなかった。だが、なんと、合う!APO-LANTHAR 50mm F2の外観が高級感を感じさせるのがいいのか、Z 6IIがシンプルなのですんなり受け入れてしまうのか。どちらにしても精悍な雰囲気だ。レンズ先端のブランド環には、APOの3波長を表すレッド、グリーン、ブルーの色入れがあり性能の良さを誇っている。APO-LANTHAR Voigtländerのロゴの配置もよい感じだ。

札幌すすきの祭りをスナップ

APO-LANTHAR 50mm F2の実写は、ちょうど8月の北海道旅行に重なった。8月初旬、札幌ではすすきの祭りが開催される。今年は3年ぶりの開催だ。すすきのの飲食店が路上に出店を作って外で飲食をしてもらおうというイベント。祭りを盛り上げるためにさまざまな出し物がある。もっともコロナ禍なのでヨサコイソーランのような大人数が参加するものは中止になった。それでも大人気の花魁道中は開催された。

高感度に強いZ 6II、小型なボディ&レンズは撮る相手への威圧感も軽減できる

薄野は明治の初期に開拓のために多くの労働者が集まっていたので遊郭が作られた。すすきの祭りでは、花魁の衣装をまとった2名の女性が高下駄を履いて花魁道中を再現してみせる。照明は特になく繁華街の灯だけ。街灯やイルミネーションの点光源はレンズの良し悪しを確認するのに向いている。こんな状況の撮影では高感度に強いZ 6IIが向いている。小型なボディは撮る相手への威圧感も軽減できるので撮りやすくなる。

Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount 作例11

Nikon(ニコン)Z 6II・Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount
絞りF2.0開放・1/50秒・ISO1100・WBオート・JPEG

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花魁道中の先頭には提灯を持った若い衆が列をなす。まるで大名行列のようだ。少し離れたところに貫禄のオーラを放たれるご婦人がいらした。モニターを拡大してササっと瞳にピントを合わせる。美しい方だ。年季の入った衣装の質感が手に取るようにわかる。背景の光源からややフレアがあるのがわかる。だが、これが雰囲気ある効果になっている。隅に向かって口径食が見られるが、絞り開放がF2なのでそれほど目立たない。

Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount 作例12

Nikon(ニコン)Z 6II・Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount
絞りF2.0開放・1/60秒・ISO800・WBオート・JPEG

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2人の花魁は「夢千代太夫」と「佳津乃太夫」という。まずは夢千代太夫がスタンバイする。ほぼ正面に立ってくれた。すでにZ 9で試して性能の良さはわかっていたが、その予想以上にコントラストが高くヌケが良い。さすがAPO-LANTHARだと納得する。

Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount 作例13

Nikon(ニコン)Z 6II・Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount
絞りF2.0開放・1/50秒・ISO2800・WBオート・JPEG

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花魁道中に使用される高下駄。ひとりでは履けないので3人がかりくらいで履かせる。記録として撮ったのだが、草鞋(わらじ)の部分、鼻緒、黒塗りの下駄と、それぞれの質感の違いがとてもよく再現されている。また花魁の衣装にピントは合っていないが、ふんわりとしたボケ方が自然でいい。柔らかなフィルム時代のレンズを思い出した。これも「なにか」のひとつだ。

Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount 作例14

Nikon(ニコン)Z 6II・Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount
絞りF2.0開放・1/50秒・ISO800・WBオート・JPEG

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花魁は二番手の佳津乃太夫。これが今回のベストショットだ。だが、PCに取り込んだあとで驚いた。偶然にも硬い光が当たってしまったことが最大の原因だが、絞り開放でも中心部の解像力がとても高いので肌の質感が鮮明に再現されてしまった。コンタックスのCarl Zeiss Apo-Sonnar T* 200mm F2 MMのことを思い出していた。

Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount 作例15

Nikon(ニコン)Z 6II・Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount
絞りF2.0開放・1/50秒・ISO800・WBオート・JPEG

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コンタックスのCarl Zeiss Apo-Sonnar T* 200mm F2 MMのときは、フィルムだったのでそれ以降の撮影を軟調なフジクロームASTIA(アスティア)に変えた。さて、今回は顔の部分だけを画像処理でちょっとゆるくした。5分もかからない簡単な作業だ。こんなことがあってもレンズの解像が高いことは素晴らしいと思う。なぜなら解像を落とすのは簡単だ。もしこれが逆で解像が足りず、無理くり上げようとすると画像は破綻する。解像力がないレンズはダメだ!

Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount 作例16

Nikon(ニコン)Z 6II・Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount
絞りF2.0開放・1/50秒・ISO1800・WBオート・JPEG

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佳津乃太夫の花魁道中がスタートした。高下駄を履き、八の字を描くようにゆっくり歩く。この花魁の独特の歩き方は「外八文字」と呼ばれている。画面右上に強い光源が映り込んでいる。フレアは出ているが、よく頑張って抑えている。ナノクリスタルコートなどは使われていないので十分だ。これが求めていた「なにか」でもある。

【カメラ別実写レビュー Part.3】
クラシックデザインの個性派 Z fc 編

うは!パーフェクトマッチング!(拍手)

Nikon(ニコン)Z fc+Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター)50mm F2 Aspherical Z-mount
Nikon(ニコン)Z fc+Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター)50mm F2 Aspherical Z-mount

APO-LANTHAR 50mm F2をZ fcに装着した。うは!もはやパーフェクトとしか表現しようのない素晴らしいマッチングだ。APO-LANTHAR 50mm F2はZ fcのために誕生したレンズではないのか!と思えてくる。

Nikon(ニコン)Z fc+Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター)50mm F2 Aspherical Z-mount フード付き
Nikon(ニコン)Z fc+Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター)50mm F2 Aspherical Z-mount フード付き

レンズフードを付けるとさらにカッコ良さが増す。レンズフードはフレアやゴーストを防ぐといった本来の意味も当然あるが、ドレスアップパーツとしての意味も大きい。

Nikon(ニコン)Z fc+Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター)50mm F2 Aspherical Z-mount 俯瞰
Nikon(ニコン)Z fc+Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター)50mm F2 Aspherical Z-mount 俯瞰

オマケで真上から見たカットも載せておこう。ボディの幅に対してレンズの全長がちょうどよい対比を見せている。

撮っていても気分がいい組み合わせ。35mm判換算75mm相当のちょっと狭い画角を料理しよう。

Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount 作例17

Nikon(ニコン)Z fc・Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount・35mm判換算75mm
絞りF2.0開放・1/160秒・+0.7EV補正・ISO3200・WBオート・JPEG

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札幌に古くからあるアーケード街、狸小路で撮影。夏は狸まつりというセールがあるが、コロナ禍で飾りもなく地味だった。ところが、だ。夢の中のように美しく撮れてしまった。絞り開放F2の解像は高くてシャープだが、包み込むような柔らかさもある。特に背景の描写は映画の1コマのようだ。

Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount 作例18

Nikon(ニコン)Z fc・Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount・35mm判換算75mm
絞りF2.0開放・1/200秒・+1EV補正・ISO200・WBオート・JPEG

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よし、と思ってEVFをのぞくと想定していたよりも被写体がアップなことがある。ニコンでいうDXフォーマット機、一般にはAPS-Cといわれるセンサーサイズのカメラあるあるだ。焦点距離が1.5倍換算になるので50mmでもトリミングされて75mmで表示される。つい忘れてこれをやってしまう。トリミングされるので周辺光量落ちはほぼ目立たなくなる。APO-LANTHAR 50mm F2に関していうとあまり嬉しくはない。

Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount 作例19

Nikon(ニコン)Z fc・Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount・35mm判換算75mm
絞りF2.5・1/640秒・ISO200・WBオート・JPEG

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焦点距離が1.5倍になるので、いま付いているAPO-LANTHARは50mmでなく75mm F2だと思える人はそれでいい。だが、どうもしっくりこない人は、少し遠めのものに目を向けるといい。そうするとジャストフィットするはずだ。たとえばこんな感じ。すすきのにあるダンスクラブ「KINGXMHU」の壁面。あまりに奇抜なので札幌では知らない人はいない。夜になると照明がされ、さらに不気味になる。初めて昼間撮ったがザラザラとした質感がやはり不気味だ。

Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount 作例20

Nikon(ニコン)Z fc・Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount・35mm判換算75mm
絞りF2.0開放・1/100秒・-0.3EV補正・ISO800・WBオート・JPEG

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焦点距離75mm相当(35mm判換算)が有難いこともある。それは近接撮影だ。最短撮影距離は0.45mで一般的。でも料理の写真を撮るならもう少し近寄りたい。75mmに換算されても近寄れるわけではないが、そのぶん大きくは写せる。Z fcはボディ内手ブレ補正がないので、近接の手持ちはキビシイが、頑張りがいはある。ピントはイクラに合わせた。こういった撮影も楽しい。

Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount 作例21

Nikon(ニコン)Z fc・Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount・35mm判換算75mm
絞りF2.0開放・1/400秒・-0.3EV補正・ISO200・WBオート・JPEG

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夕方の街をそぞろ歩く。Z fcがカッコイイので歩いていても気分がいい。レンガ造りの建物のランプが灯る。古い洋館をリノベーションしたのだろう。いい雰囲気だ。MFのピント合わせにもすっかり慣れた。いや、感覚を取り戻した。普通にEVFで合わせれば十分だし、より慎重に合わせたいときだけ拡大するスタイルだ。

【ニコンZカメラ三兄弟撮り比べを終えて…… まとめ】

ニッコールとは異なる世界観と描写性をもつフォクトレンダー。レンズを使いこなした達成感もたっぷり味わえる、まさにレンズ沼

Z 9をメインにZ 6II、Z fcでもAPO-LANTHAR 50mm F2を使ってみた。使い勝手は機種によってやや異なるが、どの組み合わせも十分に楽しめた。ニッコールZはシリーズを通じて優等生でハイレベル。それでも「なにか」を求めてマウントアダプターを介してはオールドレンズを使ってみたりしていた。

APO-LANTHAR 50mm F2はその「なにか」を明確にしてくれた。解像力はAPOで最強だけど、硬さは抑えて階調は豊富。シャドー部は潰れない。しかも絞り開放では周辺光量をたっぷり落として絞るほど改善されていく。Zニッコールとは世界観が異なる描写性。撮ったあとには自分がレンズを使いこなした達成感もたっぷり味わえる。人の欲求は果てしない。

これもひとつのレンズ沼なのだろうか。

しかもニコンのお墨付き。ライセンス契約の下、開発・製造されている安心感。Zマウントの50mmはF1.2、F1.8とも所有しているが、APO-LANTHARもラインナップに加えたくなった。

コシナ Voigtlander(フォクトレンダー) APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount 本体
Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount
◉FXフォーマット(フルサイズ)用

【商品情報】Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount

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Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount バナーイメージ

【他にもある!Zマウントレンズの全ラインアップ】

Voigtländer(フォクトレンダー)NOKTON(ノクトン)D 23mm F1.2 Aspherical Z-mount
Voigtländer(フォクトレンダー)NOKTON(ノクトン)D 23mm F1.2 Aspherical Z-mount
◉DXフォーマット(APS-C)用 ◉発売=2022年5月26日

【商品情報】Voigtländer(フォクトレンダー)NOKTON(ノクトン)D 23mm F1.2 Aspherical Z-mount

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Voigtländer(フォクトレンダー)NOKTON(ノクトン)D 23mm F1.2 Aspherical Z-mount バナーイメージ
Voigtländer(フォクトレンダー)NOKTON(ノクトン)D 35mm F1.2 Z-mount
Voigtländer(フォクトレンダー)NOKTON(ノクトン)D 35mm F1.2 Z-mount
◉DXフォーマット(APS-C)用 ◉発売=2022年4月6日

【商品情報】Voigtländer(フォクトレンダー)NOKTON(ノクトン)D 35mm F1.2 Z-mount

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Voigtländer(フォクトレンダー)NOKTON(ノクトン)D 35mm F1.2 Z-mount バナーイメージ
Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 35mm F2 Aspherical Z-mount
Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 35mm F2 Aspherical Z-mount
◉FXフォーマット(フルサイズ)用 ◉発売=2022年6月23日

【商品情報】Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 35mm F2 Aspherical Z-mount

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【今回、阿部さんが使用したニコンZ 三兄弟】

Nikon(ニコン)Z 9
Nikon(ニコン)Z 9 ◉発売=2021年12月24日

【商品情報】Nikon(ニコン)Z 9

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Nikon(ニコン)Z 6II
Nikon(ニコン)Z 6II ◉発売=2020年11月6日

【商品情報】Nikon(ニコン)Z 6II

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Nikon(ニコン)Z fc
Nikon(ニコン)Z fc ◉発売=2021年7月23日

【商品情報】Nikon(ニコン)Z fc

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【電気通信対応カメラボディについての注意点】

本レンズ群には電子接点が搭載されていますが、電気通信ができるカメラボディに制限があります。

下記カメラリストをご確認ください。(2022年4月コシナ調べ)

電気通信対応機種とファームウェア
電気通信対応機種とファームウェア

※記載ファームウェア未満は性能が発揮できない場合や、機能の一部に制限が出る可能性がありますので最新ファームウェアを使用ください。使用カメラのファームウェアの確認及び、最新ファームウェアの入手については、カメラ取扱説明書をご確認ください。

まとめ

  • ・株式会社ニコンとのライセンス契約の下、開発・製造されている絶対的信頼感

  • ・今回ためした、Nikon Z 9、Z 6Ⅱ、Z fc の3機種とは、いずれもマッチングが良くカッチョいい

  • ・文句のつけようがないシャープな描写

  • ・シャドー部が潰れない、解像が高いのに硬くないシャドー部の再現が豊富な描写

  • ・開放ではまるで周囲を焼き込んだような周辺光量落ちが

  • ・ナノクリスタルコートなどは使われていないのでフレアは出るが、これが雰囲気ある効果になる

  • ・APS-Cセンサーサイズカメラではトリミングされるので周辺光量落ちはほぼ目立たなくなる

  • ・Zニッコールとは世界観が異なる「なにか」があるレンズ

【商品情報】Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount

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Voigtländer(フォクトレンダー)APO-LANTHAR(アポランター) 50mm F2 Aspherical Z-mount イメージ

【中古】Voigtländer(フォクトレンダー)ミラーレス用レンズ を探す

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Photo & Text by 阿部秀之
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