FUJIFILMフジノンレンズ XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS 実写レビュー

FUJIFILM(富士フイルム)Xマウントのズームレンズ XF18-55mmF2.8-4 R LM OISの実写レビューです。
2012年11月に発売されたFUJIFILM(富士フイルム)フジノンレンズ XF18-55mmF2.8-4 R LM OISは、Xマウントシステムのミラーレス一眼カメラ発売初期にラインナップされて以降、定番の標準ズームとして長く親しまれてきたロングセラーレンズです。
今回はそんな長きにわたって支持されてきたレンズを、より高性能に進化した現行のミラーレス一眼カメラを使った実写レビューを中心にご紹介したいと思います。

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特徴/操作性
FUJIFILM(富士フイルム)フジノンレンズ XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS は、35mm判換算27mmから83mm相当をカバーするXマウントの標準レンズです。F値は一般的な標準ズームレンズよりも半絞りほど明るいF2.8-4の可変式となっており、それがそのままこのレンズの特徴の一つとなっています。
明るめのF値を持っていながら、コンパクトなデザインである事もポイントの一つで、APS-Cサイズセンサーのミラーレス一眼カメラであるXマウント用の標準ズームらしい特徴と言えるでしょう。
非球面レンズ3枚、EDレンズ1枚を贅沢に使用した設計は性能的にも高いレベルにあり、以降に発売された標準ズームレンズを差し置いて、いまだにこのレンズを愛用するユーザーも多いようです。
コンパクトなデザインながら、3.5段分の手ブレ補正(CIPA準拠)を搭載しており、標準ズームらしい機動性、汎用性を持っています。
ズームリングや絞りリングのクリック感は滑らかで使い易く、金属部品を多用した外観と併せてワンランク上のレンズの質感と言えます。Xマウント創成期のレンズという事で、最も多用されるであろう標準レンズにかけたメーカーの意欲が感じられます。
フードは花形のプラスチック製、取り付けはバヨネットタイプとなります。
操作部はズーム、フォーカス、絞りの3つのリング以外に、手振れ補正のON/OFF切替スイッチ、絞りリングの切り替えスイッチが付いています。
頻繁に使う操作は、個別に機能が割り振られていた方が使い易く、そういった意味ではこれらの機能を頻繁に使う中級者以上をターゲットにデザインされていると言えるでしょう。
今回テストボディに使ったX-T3は、XF18-55mmF2.8-4 R LM OISよりもだいぶ後に発売されたボディですが、デザイン的なバランスは良く、統一されたコンセプトでシステムが構築、デザインされているFUJIFILM(富士フイルム)Xマウントの製品らしく精錬されていると思います。
| フィルター径 | 58mm | 最短撮影距離 | 標準 0.6m - ∞(ズーム全域)/0.15倍(T端) |
|---|---|---|---|
| 最小絞り | F22 | 絞り羽根 | 7枚(円形絞り) |
| 長さ | 70.4mm(W端) | 重量 | 310g |
実写レビュー
フィルムシミュレーションはPROVIA/スタンダード、ホワイトバランスはオート、点像復元処理OFF、JPEGで撮影しました。なお各種収差補正はJPEG撮影では自動で処理がかかります。
フジフイルムのカメラ、レンズ全般に言える事ですが、どんな状況の写真であっても感覚的に綺麗と思える色が出てきます。これは、長い年月フィルムを作り、そのカラーバランスについて研究して来たFUJIFILM(富士フイルム)故の特徴で、他社がなかなか追いつけない強みでもあります。
XF18-55mmF2.8-4 R LM OISも例外ではなく、フジフイルムらしい色を味わう事ができます。
適度な彩度を持っていながら、派手になり過ぎない発色のPROVIAは、プロカメラマンの大きな支持を得ていたリバーサルフイルムです。見栄え良くそれでいて派手過ぎない絶妙なカラーバランスと言えるでしょう。
2012年に発売されたXF18-55mmF2.8-4 R LM OISは、Xマウントのレンズの中では最古参の一本ですが、現行のカメラに装着しても解像度の面で不足を感じる事はありません。
開放でも十分にシャープネスは高く、さらに少し絞ったF5.6~F8前後が最もシャープになり、抜けのいいリアリティのある描写となります。
ほどんどの焦点距離で安定した解像力を発揮しますが、広角側のみ周辺がやや甘くなるようなので、F8程度まで絞って使う事をおすすめします。
JPEGの撮影では歪曲、周辺光量はボディ内補正により自動で補正される為、このカットでは広角端18mmにもかかわらず周辺の光量落ちはほぼ発生していません。
RAWで撮影した場合は歪曲や周辺の光量落ちが目立つと思いますが、気軽なJPEG撮影の場合は自然に補正されるのである意味安心して撮影できます。
二線ボケはありませんが、背景の丸ボケの内側に年輪状の模様が入ってしまいます。アスフェリカルレンズを使うと出てしまう短所の一つで、最近が補正されたレンズも多く見かけますが当時はあまり問題とされていなかったので、設計年代が古い故のウィークポイントです。
又、絞り開放では画面の四隅に口径食が見られます。コンパクトなデザインと一般的な標準ズームより半絞り明るい事によって発生したマイナスポイントと言えるかもしれません。
ボケ質自体は素直で悪くありませんが、夜景やイルミネーション撮影など、丸ボケが多く発生するシチュエーションでは少し気になるかもしれません。
フレア、ゴーストの現れ方が非常に自然なレンズです。発生しない訳ではないのですが、発生の仕方が素直で美しく、積極的に表現に活かしたいところです。
このカットでは光源付近に僅かにフレアっぽさが見られますが、この程度であれば許容範囲内と言え、むしろ自然な写真に見えます。
ゴーストも、対角上に現れ、不自然さは感じませんでした。
XF18-55mmF2.8-4 R LM OISはコントラスト、色合い、シャープネスのバランスが絶妙で、FUJIFILM(富士フイルム)らしい被写体の質感描写に優れたレンズだと思います。今ならより解像感の高いシャープなレンズもあると思いますが、バランスがいい事で、写真らしさがあるところがXF18-55mmF2.8-4 R LM OISの強みかもしれません。
純正レンズらしくX-TransCMOSセンサーとの相性がいいのもその要因の一つでしょう。
何気なく撮った写真でも、その時の被写体の手触りが思い起こせそうです。
画質
発売からだいぶ経つXマウントとしては古い設計のレンズですが、今でも描写性能の評価は高く、愛用するユーザーも多いレンズです。
拡大して画質を見てみます。
現行の2400万画素オーバーのカメラでも十分対応出来る画質です。
解像感だけでなく、塗装や錆の質感の描写もリアルで質感描写に優れたレンズだと思います。
まとめ
後発のXF16-55/2.8やXF16-80/4等のレンズに比べると広角側の画角こそ不利ではありますが、その分軽量コンパクトなので、複数のレンズを持ち歩くのが難しい旅行や気軽に撮影したい場合など、多様なシチュエーションで活躍出来るでしょう。
Xマウント初期に登場したレンズの為、特に中古品はリーズナブルな価格になっており、手に入れやすいのも魅力です。質感描写や色合いも良く、FUJIFILM(富士フイルム)らしさを味わう最初の1本としてもおすすめだと感じました。
作例に使用したレンズ
【商品情報】富士フイルム フジノンレンズ XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
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Photo & Text by フジヤカメラ 田中

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