六本木で開催されたOLYMPUSのイベント「OM-D Special Forum」に行って来ました。
この日の天候は雪!
これは OM-D E-M1X の高い防塵防滴性能に対する挑戦か!よし、早速雪の中でテストだ!
という訳には行きませんでしたが、生憎の天候の中にもかかわらず、会場には熱いOLYMPUSユーザーが多数詰めかけていました。
勿論皆さんのお目当ては、先日発表となったフラッグシップカメラ「OM-D E-M1X」です。
既に、OLYMPUSにはフラッグシップ機として、OM-D E-M1 Mark II が存在します。非常に高いレベルの性能を持ったカメラですが、個人的には、ミラーレス=アマチュア向きという先入観も手伝ってか、フラッグシップ機でありながら「ハイアマチュア機」というイメージを持っていました。
そんなOLYMPUSが、ガチンコで「プロ機」を作って来た!それが OM-D E-M1X です。期待するなというのが無理と言うものです。
さて、早速ハンズオンのコーナーに並んで、実機を触らせていただきました。
カタログ写真で見ると、かなり大柄なカメラに見えますが、実機を手に取ってみると、しっくりと手に馴染むデザインのせいか、思った以上に大きさを感じさせません。
会場の写真を撮る為に、同社の E-M1 Mark II を持って行ったのですが、OM-D E-M1Xと比較して、むしろカメラが小さい事が気になってしまい、手のひらへの収まりが悪いのでは?と感じてしまう程です。
あらためてカメラの大きさは、大きいより、小さいより、丁度いいのがいいんだ!と感じました。
カタログ写真などから、Canon EOS1DXやNikon D5を想像してしまった方もいるんではないかと思いますが、例えば重量で比較するとEOS1DXが約1.5kg、Nikon D5が約1.4kgです。
対するOLYMPUS OM-D E-M1X の重量は1kgを少し切りますので、やはりマイクロフォーサーズ機らしく軽量な機種なのです。
プロユースのカメラとして、持ち運び易さよりも、機能性と使い勝手を優先した結果がこの大きさ、デザインになっていると感じました。
勿論、大きくなっただけではありません。
細かいデザインにも、プロユースを想定した工夫がされています。
例えば電子ダイヤルです。
E-M1 Mark II では、ボディの上に乗ったデザインですが、誤作動に対する配慮から、OM-D E-M1X では、埋め込み式を採用しています。
往年の名機「E-1」を彷彿とするデザインです。
例えばシャッター手前のボタン類です。
ファインダーから目を離さないでも、どのボタンに触れているかわかるように、ISOボタンにだけブツブツが付けられています。さらに、RECボタンは、段の下に配置されるデザインにより、押し間違いを防止しています。
カメラを道具として、体の一部として使わなければならない、プロカメラマンを意識した細かい配慮が、そこかしこに見られます。
うわさの超望遠ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO も展示されていました。
白い鏡筒が高級感があってカッコいいです。
個人的には?OM-D E-M1X とペアで使うレンズとして、これ程相応しいレンズは無いと思います。
もともとマイクロフォーサーズは、望遠に強いシステムなので、今までこういったレンズが無かったのが不思議なくらいです。
会場で開催された、プロスポーツカメラマンの小城先生のセミナーの中で、先生がおっしゃっていた事がとても印象に残りましたので紹介したいと思います。
「100のチャンスがあったなら、9割はものに出来なければだめですよ。9割をものに出来るのがプロカメラマンです。OLYMPUS OM-D E-M1X は、それにきっと応えてくれるカメラです。」
瞬間を写しとらなければならず、数々の修羅場をくぐり抜けて来たであろう、プロカメラマンの言葉には重みがありました。
そんな、プロカメラマンが太鼓判を押すカメラ「OM-D E-M1X」が悪いカメラであろうはずがないでしょう。