先日、CanonのAPS-Cサイズ用レンズの新旧対決をしました。今回は、Nikonの同クラスのレンズ「Nikon AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR vs AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR」を比較してみたいと思います。
テストボディはNikon D500です。
前回と同様お店の前でテストしています。先ずは16mm側から。上の写真よりニコンカメラのポスターの一部を切り出した画像が下の比較画像です。
蛍光灯が反射してわかりずらいのですが、ほとんど違いが無いように感じます。左が16-85mm(旧型)、右が16-80mm(新型)となります。
実は以前このレンズ(DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR)を使っていた事があり、広角側の写りが素晴らしいと感じていました。どうやら気のせいではなかったようです。
次に50mmでテストしました。
こちらの画像から右端の一部を切り出したのが以下の画像です。
左が16-85mm(旧型)、右が16-80mm(新型)です。Canonのレンズでテストした時は、ここで大きな差が付きましたが・・・
旧型の方が少し眠いようですが、十分使えそうです。なんだか、凄くコスパの高いレンズのような気がしてきました。
最後に80mm側です。以前自分で16-85mmを使用していた時に、画質に不満の残った焦点域です。
コチラの画像から切り出すと・・・
左の16-85mm(旧型)の方がやはり少し眠いようです。
実は、今回のテストで留意すべき点が2つあります。1つは、今回は焦点距離だけでなく、開放F値が半絞り明るくなっているという事です。テストは全て開放で行いましたので、同じ絞りにすれば(16-80mm(新型)を半絞り絞れば)、もう少し差が大きくついたかもしれません。もう1つはやはりナノクリスタルコートの存在です。屋外での撮影ではフレアの影響で画質が低下することが多々あります。フレアの発生が少なくなるナノクリスタルコートの影響で、フィールドではさらに差が広がると思われます。
そういった事を考慮するとやはり新型の方が、トータルでいいレンズと言えそうです。
しかし、旧タイプのAF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VRは、現在(2017.11.8)中古相場は3万円前後と、大分安くなっています。旧製品とはいえ、現行品に肉薄する画質をもっているようですので、かなりお買い得なレンズと言えると思います。