撮影距離を問わず高解像で優れた描写力を発揮する大口径超広角単焦点レンズ

● 撮影距離を問わず画像全域で得られる高い解像力
至近から無限遠まで、絞り開放でも画像全域で安定して高い解像感が得られます。超広角20mmでワイドに捉えた風景も隅々まで細密に描写。さらに、マルチフォーカス方式の採用で至近のAF精度、光学性能の向上を図っており、最短撮影距離でも変わらない高い解像力を実現しています。

● 近距離光学性能向上に大きく貢献した「マルチフォーカス方式」
複数のAF用駆動ユニットの連携で複数のフォーカス群の位置を高い精度で厳密に制御する「マルチフォーカス方式」。AFの速度・精度の向上と同時に、一般的に収差が発生しやすいとされる至近距離の被写体でも軸上色収差の抑制に威力を発揮し、高い結像性能を実現します。NIKKOR Z 20mm f/1.8 Sでは、特に近距離光学性能の高さに大きく貢献しており、最短撮影距離でも変わらない高い解像力の実現に寄与しています。

● 星景撮影にも最適な高い点像再現性
絞り開放からサジタルコマフレア（※1）を高いレベルで効果的に抑制し、画像の周辺部まで点光源を点として再現。さらに、明るい開放F値1.8を活かして低めの感度でもより速いシャッタースピードで撮影でき、ノイズを抑えながら、星を美しい点像として描けます。
※1 画像周辺部の点光源の像が翼を広げた鳥のような形ににじむ収差。

● 被写体を印象的に際立たせる滑らかなボケ表現
超広角レンズながらボケの滑らかさを意識した設計で美しいボケ表現を実現しています。至近での撮影や開放F値1.8の浅い被写界深度を活かした撮影で、シャープに捉えた主要被写体を印象的に際立たせる表現が可能です。

● 優れた逆光耐性
ナノクリスタルコートの働きで、超広角の風景撮影で写り込みがちな太陽のゴースト・フレアも効果的に低減。画面内に強い光源があっても、抜けの良いクリアーな画像が得られます。

● 超広角ながら周辺部でもゆがみの少ない画像
Zマウントのショートフランジバックの恩恵に加え、絞りを挟んで線対称の理想的な光学設計、非球面レンズ（3枚）の採用により歪曲収差を効果的に抑制。超広角ながら、画像周辺部でもゆがみの少ない画像を実現しています。

● 使いやすさを追求した高い動画性能
静止画撮影同様の高い描写性能を発揮する動画撮影。絞りやISO感度（※2）などを割り当てられるコントロールリングで、ピントや明るさのスムーズな設定操作ができ、さらに、滑らかでチラつきにくい絞り制御により明るさの変化が自然な映像を実現します。また、フォーカスブリージング（※3）を抑えており、不自然な画角変化のない映像が撮影可能。STM（ステッピングモーター）を採用したAF機構および絞り機構で各駆動音を静音化するとともに、コントロールリングをクリックレスとし、動画撮影時の操作音にも配慮しています。
※2 Z 7 ／ Z 6の場合、ファームウェアをVer.2.1以降にバージョンアップする必要があります。
※3 フォーカシング時にピント位置の移動にともなって画角が変化する現象。

● 防塵・防滴に配慮した設計
埃や水滴の侵入を防ぐシーリングをレンズ鏡筒の可動部分をはじめとする随所に施した防塵・防滴（※4）に配慮した設計です。
※4 防塵・防滴に配慮した設計となっておりますが、すべての条件で完全な防塵・防滴を保証するものではありません。

● 電磁絞り機構採用
レンズ本体に駆動機構付き絞り羽根ユニットを搭載しており、カメラボディー側からの電気信号による高精度な絞り制御ができ、連続撮影時も含めて常に安定した露出制御（AE）が可能です。

＜付属品＞
レンズキャップ77mm LC-77B（スプリング式）、裏ぶた LF-N1、バヨネットフード HB-95、レンズケース CL-C1

＜主な仕様＞
焦点距離：20mm ／ 最大口径比：1：1.8 ／ レンズ構成：11群14枚（EDレンズ3枚、非球面レンズ3枚、ナノクリスタルコートあり） ／ 画角：94°（撮像範囲FX）・70°（撮像範囲DX） ／ ピント合わせ：マルチフォーカス方式、IF（インターナルフォーカス）方式 ／ 最短撮影距離：撮像面から0.2m ／ 最大撮影倍率：0.19倍 ／ 絞り羽根枚数：9枚（円形絞り） ／ 絞り方式：電磁絞りによる自動絞り ／ 最大絞り：f1.8 ／ 最小絞り：f16 ／ アタッチメントサイズ（フィルターサイズ）：77mm（P=0.75mm） ／ 寸法： 約84.5mm（最大径）×108.5mm（レンズマウント基準面からレンズ先端まで）／ 質量：約505g