はじめに
XF30mmF2.8 R LM WR Macro一本で秋の嵐山へ!静音高速なフォーカスにびっくり。
マクロレンズならではの表現の幅
RAW撮影の編集作業も快適
テーブルフォトもポートレートもバッチリ
軽量コンパクトで防塵防滴。気軽な持ち出しから旅行のお供にもおすすめのレンズ
作例に使用したカメラ
FUJIFILM(富士フイルム)X-T5 ボディ/X-T5 レンズキット
作例に使用したレンズ
FUJIFILM(富士フイルム)フジノンレンズ XF30mmF2.8 R LM WR MACRO
まとめ
1985年、京都生まれ。美容師、和食料理人、バリスタ、珈琲焙煎士など様々な職業を経験してきた異色の経歴を持つフォトグラファー。企業案件や広告写真、オンラインサロン主宰やSNSブランディングアドバイザーなど幅広く活動。Lightroomのオリジナルプリセットは多方面から人気を博し、撮る写真は人物写真、風景、スナップなどバリエーション豊か。それぞれの職業で培った感性と類い稀なセンスと器用さを武器に様々な瞬間を自分の色にして表現し、SNSを中心に多くの共感を生む作品をアウトプットし続けている。2022年 単著『あの人が自分らしい写真を撮れる理由』出版。
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こんにちは。
フォトグラファーの澤村洋兵です。
フジヤカメラさんのブログをいつもご覧になっている方でしたらもうお気づきでしょう。
そう、FUJIFILM(富士フイルム)の新作のレビューです。
今回使用させていただいたのは最短撮影距離10cmのコンパクトな標準マクロレンズ、「XF30mmF2.8 R LM WR Macro」。
ボディは新機種のX-T5で撮影してきました。
こちらのブログではいつもフィルムシミュレーションを使ってのJPEG撮って出しでやっていたのですが、今回はRAW撮影の場合の編集のしやすさも気になったので、Lightroomを使って自分なりに編集したもので紹介していきます。
軽い、小さい、寄れる、標準域の焦点距離。
こういうレンズを一本つけてプラプラ散歩しながら好きなように撮影するのが好きなんですよね。
なので、思うがままに京都を散策しながら旅気分でスナップしてきました。
ちょうどレンズをお借りした時期が秋だったので、紅葉でも見にまずは夜明けの嵐山へ、、、。
FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF30mmF2.8 R LM WR Macro
絞りF2.8・1/140秒・ISO125・RAW
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FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF30mmF2.8 R LM WR Macro
絞りF2.8・1/240秒・ISO125・RAW
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あいにくの曇りだったんですが、そのおかげか雲が幻想的に染まっていてめちゃめちゃ綺麗でした。
そして初めのシャッターでびっくりしたのが、フォーカスが速くて静か。
フォーカス速度はそこまで速くなくても気にならないタイプなのですが、この静かさと速さを体験するとこれから他のレンズで気になっちゃいそうなぐらいの感じでした。
気になったので調べてみると、「リニアモーター駆動のインナーフォーカス方式のため高速、高精度なAFを実現」とのこと。
なるほど。
やっぱりそこにも力入れているレンズなんですね。
納得。
スナップの時はフォーカスが遅れると取り逃がすことも多いのでこの速さはとても便利。こりゃ今日の撮影は良いのがいっぱい撮れそうだ。
そうこうしてるうちに夜もしっかり明けてきて散策してる人も増えてきました。
FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF30mmF2.8 R LM WR Macro
絞りF5.6・1/45秒・ISO320・RAW
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FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF30mmF2.8 R LM WR Macro
絞りF2.8・1/45秒・ISO160・RAW
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FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF30mmF2.8 R LM WR Macro
絞りF2.8・1/200秒・ISO125・RAW
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AFが速いとサクサク撮れて、ついついいっぱい撮っちゃいます。
FUJIFILMのカメラとレンズは軽快さみたいなのを狙ってくれているものが多いので、心地よく楽しくストレスフリーで撮影できるモノが多いんですよね。
この組み合わせもバッチリそんな感じでした。
FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF30mmF2.8 R LM WR Macro
絞りF3.2・1/45秒・ISO320・RAW
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FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF30mmF2.8 R LM WR Macro
絞りF5.6・1/45秒・ISO1000・RAW
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FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF30mmF2.8 R LM WR Macro
絞りF3.2・1/45秒・ISO160・RAW
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そしてやっぱり寄れる強さ。
正直に言うと、個人的にはめちゃめちゃ寄った写真を撮りたいタイプではないのですが、あまり寄れないレンズだと「もう少し寄って撮れたら良いのに、、、」なんて思う時がそれなりにあったりします。
しかしこのレンズは好きなだけと言っていいほど寄れちゃうので、望遠レンズじゃないと表現しにくいような写真もこのフルサイズ換算46mm相当の標準域のレンズ1本で表現できちゃう。
実は寄れるってだけで表現の幅がけっこー広がるんですよね。
FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF30mmF2.8 R LM WR Macro
絞りF3.2・1/45秒・ISO125・RAW
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FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF30mmF2.8 R LM WR Macro
絞りF3.2・1/45秒・ISO400・RAW
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FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF30mmF2.8 R LM WR Macro
絞りF4.0・1/105秒・ISO125・RAW
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ここまで見ていただいた写真だけでも見え方の幅が広いですよね。
まるでズームレンズで撮っているかのよう。
これが小さくて軽い単焦点1本で表現できるんです。
「マクロレンズってめちゃめちゃ寄って撮影する人用のレンズなんでしょ?」なんて思ってる人もいるはず。
いやいやそんなことなかったです。かなり汎用性の高いレンズ。
ボク自身も基本的にはマクロレンズが新発売!!
って情報がきてもけっこースルーしがちでした。
これからはスルーしないように気をつけます。笑
ちなみに編集のことなんですがめちゃめちゃやりやすかったです。
もちろんシャドー部分がけっこー暗くてもしっかり質感を残してくれてるので、上げてきても崩れたりはしませんし、色表現も色彩豊かに残っているので自分好みにやりやすい。
やっぱり様々なフィルムシュミレーションができるようにRAWデータの時点でしっかり幅が効くようにされているんでしょうね。
かといって、今までのこちらで書かせてもらった記事を見て貰えばわかるのですが、わざわざ編集しなくてもJPEG撮影のみで十分綺麗なので、そこらへんはお好みでよろしいかと。
と言うより両方楽しめるのがFUJIFILMの良さでもありますよね。
ついでにRAWデータをそのまま書き出したものとボクが編集したものの比較も貼っておきますね。
【編集前】
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【編集後】
共通:FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF30mmF2.8 R LM WR Macro
絞りF4.0・1/45秒・ISO320・RAW
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このレンズ、気に入っちゃったのでまた別日に友達がやっているカフェに遊びに行く時にも持って行ってみました。
FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF30mmF2.8 R LM WR Macro
絞りF3.6・1/45秒・ISO125・RAW
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FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF30mmF2.8 R LM WR Macro
絞りF3.2・1/45秒・ISO125・RAW
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FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF30mmF2.8 R LM WR Macro
絞りF9.0・1/45秒・ISO800・RAW
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やっぱおもしろいな、このマクロレンズ。
こういったフード写真も自由な距離感で撮れるのでめちゃめちゃ楽しいです。
このドーナツのドアップの写真を見ていただけるとわかりやすいと思うのですが、ピント面はかなりくっきりと質感を感じるような写り。
そこからなだらかに優しい感じにボケていっています。
こういった表現ならポートレートにもバッチリですよね。
ってことで友達でもあるカフェのスタッフさんを撮らせてもらいました。
FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF30mmF2.8 R LM WR Macro
絞りF2.8・1/45秒・ISO320・RAW
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FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF30mmF2.8 R LM WR Macro
絞りF2.8・1/45秒・ISO250・RAW
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ピント面と背景に距離がある部分は浮立つような仕上がりに。
やっぱいい感じだわ。
こりゃポートレートもいけるぞ。
それに初めにも話しましたが、AFが速くて静かなのでこういったスタッフさんなどの作業シーンを切り抜くような撮影でも、邪魔にならずその流れの一瞬を逃しにくい。
なるほど。
こういうシチュエーションでも活きてくるのか、、、。
ちなみにここのドーナツめちゃめちゃウマいんです。
コーヒーも。
ぜひ京都に来られた際は行ってみてください。
『Loose kyoto』ってとこです。
ドーナツはぜひカスタード付きで。
あ、すみません話が逸れました。笑
FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF30mmF2.8 R LM WR Macro
絞りF2.8・1/45秒・ISO160・RAW
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FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF30mmF2.8 R LM WR Macro
絞りF2.8・1/55秒・ISO125・RAW
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というわけでいかがでしたでしょうか?
FUJIFILMの新作レンズ「フジノンXF30mmF2.8 R LM WR Macro」。
あれ、WRってついてるってことは防塵防滴性能もあるってことですねこのレンズ。
ってことは小雨の日の葉っぱから垂れる雨水の雫のドアップとかも気にせず撮れちゃうってことですね。
またまた便利な要素を見つけちゃった。
ちなみにLMってのがリニアモーターでのフォーカスって意味らしいです。
今回のレンズ、
軽いしコンパクトだし寄れちゃうしAF速いし静か、それに防塵防滴だし、フルサイズ換算43mmっていう画角的にも撮りやすいレンズ。
この、気軽に持っていけちゃう感じでこれだけ詰め込まれている上にこの絵作りをしてくれるんで、かなり気に入っちゃいました。
おかげでたっぷり作例載せてしまいました。笑
でもカメラ系のレビューって文字が山盛りあるより作例がたっぷりで文字が回りくどくなく必要要素だけ伝えてくれれば十分だよって、個人的には思っちゃったりしています。
なので許してください。
実はまだまだお見せしたい作例も眠ってるんですよねー。
それにまだまだこのレンズでがっつりポートレートもしてみたいし、旅行につけていって風景や料理、スナップ撮影なんかももっとしてみたい。
海外旅行とかに持ってくのもいいなー。
遠出する時ってカメラもコンパクトに収めれると便利なので、こういうレンズだと、1本で幅広く撮れるので良さそうですよね。
皆さんはどんな使い方をしますか?
FUJIFILMのXシリーズはボディもレンズも種類豊富で様々な用途に合わせた組み合わせができます。
どんな用途の方にも合うものがあります。
ご自身に合った組み合わせを見つけて楽しい写真ライフをお過ごしください。
このレンズもかなりアリです。
Photo & Text by 澤村洋兵(YOHEI SAWAMURA)