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2019.07.11
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SIGMA (シグマ) 新製品 発表会に潜入! part.1

本日、表参道で開催された、SIGMAの新製品発表会にお招きいただきました。

 

SIGMA 新製品 発表会に潜入! part.1 写真①

 

いきなりワインの写真ですみません。会場では、山木社長がセレクトした、という噂の(真偽は不明)ワインがふるまわれました。(モンペラやミシェルグロといった有名銘柄が!)

 

会場の雰囲気に花を添えます。

 

製品のプレゼンテーションは、山木社長が自らが行います。自社の製品を自らプレゼンテーションする!製品開発に掛ける情熱が伝わる新製品発表会です。

 

SIGMA 新製品 発表会に潜入! part.1 写真②

 

今回、発表された製品は、ミラーレス専用の高性能レンズシリーズの第一弾として3本のレンズ、ならびにシネ用の新ラインナップ、そして最後に、サプライズ!

 

ベイヤーセンサー搭載のフルサイズコンパクトデジタルカメラ「fp」が開発発表となりました。

 

先ずは、ミラーレス専用設計の高性能レンズシリーズの3本のレンズから見ていきましょう。

 

Art 35mm F1.2 DG DN

ちょっと意外だったのですが、SIGMA初の、開放F1.2のレンズという事です。

 

プロダクトラインは描写性能重視の「Art」ラインで、かなり大柄なレンズですが、画質を追求するArtラインの開発コンセプトをさらに精鋭化しているという事なので、性能への期待が高まります。

 

SIGMA 新製品 発表会に潜入! part.1 写真③

 

以前、AF50mm f1.4 のレンズが発売された際、その性能の高さから、実はf1.2のレンズを少し絞っている、という、うわさがありました。性能の為には一切の妥協無く、無駄とも思えるこだわりを見せる、SIGMAの開発姿勢から、ユーザーが憶測して出た噂だったんだと思いますが(真偽のほどは不明)、本当の開放f1.2のレンズはどうでしょうか?

 

SIGMA 新製品 発表会に潜入! part.1 写真④

 

ボケ味には定評のあるメーカーですし、勿論、開放での描写力に自信がある故の登場と思われますので、描写性能がどのくらいなのか、発売前からかなり楽しみです。

 

Contemporary 45mm F2.8 DG DN

スペックだけ見た時は、今回発表になったレンズの中で、一番理解しずらいレンズでした。フルサイズ対応とは言え、今更、開放f値はf2.8の標準レンズというのも・・・

 

が、レンズを手にしてすぐ疑問は氷解しました。

 

SIGMA 新製品 発表会に潜入! part.1 写真⑤

 

SIGMAでは「最適バランスの追求」を開発コンセプトに掲げているようですが、個人的に一番刺さったのは、そのビルドクォリティの高さです。金属の鏡筒は仕上げもシャープで高級感があり、持つ喜びを十二分に満足させてくれます。

 

絞りリングの搭載も、デザイン的にも使い勝手の良さという意味でも大歓迎です。大きく絞りを変えたい時でも、瞬間的に任意の絞り値に持って行ける絞りリングは、見直されていい機構だと思います。

 

さらに特筆すべきは、マニュアルフォーカス時のフォーカスリングの操作感で、動きは非常に滑らかで、ちょっと言い過ぎかもしれませんが、レンジファインダー、例えばライカのマニュアルフォーカスのレンズを操作している様な気さえします。

 

SIGMA 新製品 発表会に潜入! part.1 写真⑥
塗装、メッキ前の金属鏡筒が展示してありました。このまま製品化して欲しいレベルの美しさです。

 

又、ボケ味へのこだわりも相当なもので、球面収差を敢えて残す事で、微ボケから大きいボケに向かって、ボケていくような設計となっているそうです。

 

口径食にも配慮もされてい、開放から美しい丸ボケが出る様になっています。最短撮影距離は24cm、最大撮影倍率は1:4程度になるようなのでマクロ撮影にもある程度対応出来そうです。

 

ここまで読んでいただくとわかると思いますが、常用レンズとしてカメラに常に装着しておく標準レンズの要素を、全て高いレベルでクリア―するように設計されているのです。すみません今更とか言って・・・

 

SIGMA 新製品 発表会に潜入! part.1 写真⑦

 

実は、今回の発表会で開発発表されてた「fp」に装着した姿が一番カッコよかったです。正直言って、この組み合わせでかなり欲しくなりました。しかも fp は動画にも強力な能力を発揮するカメラです(後述)。

 

やっぱりレンズは持っていて楽しくないと!その為には、デザインや素材は勿論、操作して楽しい、そして最終的な写りが比類無いものでないと。

 

そんなユーザーの欲張りな欲求を高次元で実現してくれそうなレンズです。

 

Art14-24mm F2.8 DG DN

 

最初にスペックを見た時は、既に存在する一眼レフ用の同スペックのレンズをミラーレス用に移植しただけかと思いましたが、こちらも他の2本のレンズと同様、ミラーレスカメラ専用に新たに設計されたレンズです。

 

SIGMA 新製品 発表会に潜入! part.1 写真⑧

 

ショートフランジバックのメリットが最も有効に作用するであろう、超広角ズームレンズですが、14mmからの大口径 開放 f2.8のズームレンズを最初にもってくるあたりがSIGMAらしいところです。

 

14mmからのレンズで周辺まで良好な描写性能を保つのは、かなり難しいと思いますが、ショートフランジバックのメリットを生かし、Artの名に恥じない、周辺までシャープな描写力により「星景写真用レンズの決定版」をうたったいるので、こちらも発売前からテストがかなり楽しみなレンズです。

 

SIGMA 新製品 発表会に潜入! part.1 写真⑨

 

個人的に一番驚いたのはその大きさで、例のあいつに着けてもこの大きさです。一眼レフ用の同スペックのレンズを見慣れている身としては「驚異的」と言っていいほど小さく感じました。

 

嫌味ではなく、SIGMAのレンズに「小さい」という事で驚かされたのは初めてです。

 

ミラーレス専用高性能レンズシリーズの今後の展開がかなり楽しみなラインナップです。

 

◆◆◆◆◆

 

さて、ここまで書いて、今回の SIGMA 新製品発表会のレポートは、1回では全然入りきらない事に気づいたので、以降はpart.2にしたいと思います。


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