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2017.12.25
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OLYMPUS(オリンパス)の被写界深度合成を試しました!

最近よく耳にする「被写界深度合成」を機能をOM-D EM-1 MarkⅡで試しました!

 

深度合成とは?

ピントの違う何枚かの写真を撮影、合成する事で、手前から奥までピントの合った写真を作り出す機能です。

 

極端にピントの薄くなるマクロ撮影などで、被写界深度をかせぐ際に便利です。又、被写界深度を深くする為に絞り込むと、回析現象により画質劣化のリスクが有りますが、深度合成ならレンズの一番描写のいい絞り値で、被写界深度を深くする事が可能です。

 

OM-D EM-1 MarkⅡで深度合成を試しました

今回使用したカメラはOLYMPUSの「OM-D EM-1 MarkⅡ」。「深度合成」のモードで撮影すれば、カメラ内で深度合成したJPEG画像を自動的に作成してくれるので、簡単で便利です。

 

※深度合成が出来るレンズに制約があります。詳しくはOLYMPUSサイトへ

 

「MENU→カメラ2→ブラケット撮影→On→Focus BKT→On→深度合成→On」の順に設定します。OLYMPUSでは、8枚の写真を撮影して深度合成を行います。

 

最初の設定は面倒ですが、offにするには「ブラケット撮影→off」だけすればいいので、簡単です。

 

処理~カードへの記録に数秒ですが時間がかかります。

 

被写界深度合成テスト画像①

 

上の写真が深度合成モードで撮影したものです。手前から2本目のレンズにピントを合わせています。近接、望遠での撮影ですが、手前から奥まで、レンズ名が明瞭に読み取れると思います。

 

使用したレンズはOLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO、F値は開放から2絞り絞った5.6にしました。

 

被写界深度合成テスト画像②

 

こちらは、同じ場所から同じ場所にピントを合わせてf16まで絞って撮影したカットです。奥の2本はピントが被写界深度の外に出てしまい、レンズ名が不鮮明になっています。

 

ここで、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、先の写真の方が少し画角狭くなっています。OLYMPUSの深度合成は、少し画角が狭くなってしまうようなのです。

 

被写界深度合成テスト画像③

 

拡大して並べてみるとよりわかり易いと思います。近接、望遠での撮影ではf16まで絞っても全体にピントを合わせようと思うと、被写界深度が足りなくなるのです。

 

被写界深度合成テスト画像④

 

こちらも、深度合成で撮影した写真です。手前から奥までシャープに描写されています。

 

被写界深度合成テスト画像⑤

 

やはり深度合成した画の方がシャープです。金属のエッジがシャープに描写されて綺麗です。

 

実はこんなメリットも

被写界深度合成テスト画像⑥

 

上の写真ですが、少し不思議な部分があります。それは・・・

 

被写界深度合成テスト画像⑦

 

上が深度合成、下が絞り込んだ写真です。どちらもカメラ部分のピントはきちんと合っていますが、下の写真は背景のボケが小さくなってしまっています。対して、上の写真は開放f2.8のボケがそのまま再現されている為、カメラのピントはシャープに来ていますが、背景は大きくボケています。

 

深度合成にはこんなメリットもあるのです。深度合成は「物撮りの機能」だけにとどまらず、アイデア次第で、様々な事に活用出来そうですね!

 

※現行のOLYMPUSの機種で深度合成が出来るのは「OM-D E-M1 Mark II」と「TG-5」だけのようです。

 

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