ブルーを利かせた光学設計。シャドウを明るくすると同時にハイライトを抑える効果があり、柔らかな階調でノスタルジックに描写。画面全体が青く色カブリするような効果ではなく、青空のシーンで空や影(陰)にかすかにブルーの色味をのせる爽やかな印象でアニメチックな雰囲気を醸し出します。

光を拡散させる効果もあり、朝夕の低い位置にある太陽の光を拡散させ、やさしい光に包まれたようなノスタルジックな雰囲気に。真逆光では拡散効果が強いため、半逆光やサイド光で取り入れたり、太陽全体または一部を建物や木、人などで隠してして撮るとほどよい拡散効果になります。日没後の撮影では街灯や信号機、車、自動販売機などの光をふんわりと拡散させてシーンを印象づけ。

ノスタルジックな雰囲気を出すために、ガラス表面に反射を起こしやすいコーティング仕様。太陽の光を画面の中央に入れた時に、光のリングを発生させることがあり、アニメのワンシーンのようにドラマティックに演出。ノスタルトーン・ブルーはノスタルトーン・オレンジに比べてソフト効果が強いため、リングよりも強いソフト効果。特に望遠ではソフト効果が全体に強く出るためリングが現われにくく。建物などで太陽が部分的に隠れるようにして撮るのがソフト効果を調節するコツ。 ※ レンズや撮影状況によっては光のリングが出ない場合があります