究極の実現、映画にふさわしい焦点距離

Simera 21mm f/1.4 ASPHは、超広角大口径レンズの究極の実現です。初代21mm f/1.4の発売から10年を経て、Simera 21mmは、このスペックを全く新しいレベルへと引き上げました。11群13枚の複雑な光学構成に加え、複数の特殊レンズと超高精度非球面レンズを組み合わせることで、最短撮影距離を驚異の0.23mまで短縮しました。
フローティングレンズ群設計により、絞り開放でのクローズアップ撮影時でも、柔らかなボケ効果と自然で落ち着いた像面分離が得られます。レンズは、ほぼ目立たない歪み、極めて低い色収差、そして視野全域にわたる優れた透明感とマイクロコントラスト性能を備え、低照度下でも独特の質感を描き出します。超広角がもたらす没入感と、精緻な描写による映画のような質感は、このレンズをクリエイティブな表現に最適な選択肢へと導きます。
ドラマチックな描写から広大な空間の表現まで、21mmは映画の物語において常に欠かせない焦点距離の一つです。スーパー35フィルムの時代から現代のフルサイズフォーマットに至るまで、21mmはどこかシュールな雰囲気を漂わせる穏やかな表現で高く評価されています。数々の21mm高感度映画用レンズを設計してきた経験を活かし、映画用レンズ特有のレイヤー感と精密さをこのレンズに注入することで、日常の芸術表現にふさわしい作品に仕上げました。わずか428gという軽量なフルサイズ設計は、広い画角と極限まで近距離撮影を両立させ、広大な視野から繊細なクローズアップまで、自由な創造力を発揮します。