本レンズは、ズーム全域開放 F2.8 で 100-400mm 相当※1の焦点域をカバーします。2 倍テレコンバーター使用時は最大800mm※1 F5.6相当となる大口径超望遠ズームレンズです。 開放 F 値の明るさにより、ISO 感度を抑えた高速シャッターでの撮影が可能となり、早朝や夕暮れなどの光量の少ない時間帯に活動する野鳥や野生動物の撮影に威力を発揮します。また、広い焦点域は、風景撮影においても多彩な表現を可能とし、この一本で幅広い撮影シーンに対応します。 大口径EDAレンズや2枚のスーパーEDレンズを含む13群21枚の贅沢なレンズ構成により、ズーム全域開放F2.8 の大口径でありながら、色にじみやフレアを抑え、画面周辺まで優れた解像力を実現しています。また、新たに開発した「ZERO（Zuiko Extra low Reflection Optical）コーティング II」を施すことで、逆光下などの厳しい撮影環境でも、ゴーストやフレアを抑制し、ヌケのよいクリアな描写が得られます。ズーム方式には、ズーミング時の重心位置の変化を抑えるインナーズーム方式を採用し、安定したフレーミングが可能で、長時間の撮影も快適に楽しめます。高速かつ高精度なフォーカシングにより、最大50コマ／秒のAF追従連写※3に対応しています。 さらに、本レンズはズーム全域で最短撮影距離が 0.78m と優れた近接撮影能力を実現しています。最大撮影倍率は0.5倍相当※1、2倍テレコンバーター使用時は等倍相当※1でのテレマクロ撮影が可能です。近づくと逃げてしまう昆虫など、ネイチャーマクロ撮影に有効です。加えて、OM SYSTEM カメラの特長的な機能「深度合成撮影」にも対応しています。

カメラのボディー内手ぶれ補正と協調する5軸シンクロ手ぶれ補正に対応。高精度なジャイロセンサーと手ぶれ制御アルゴリズムの最適化により、手ぶれ補正段数は 400mm 相当※1において、世界最高レベル※4の最大 7.0段※2 を誇ります。また、手ぶれ補正機能は、撮影時の手ぶれを抑えるだけでなく、フレーミング時に被写体を画面内に捉え続ける場面でも、その効果を発揮します。特に超望遠域の手持ち撮影では、被写体を画面内に安定して収めることは非常に困難ですが、5 軸シンクロ手ぶれ補正により、ファインダー像が安定します。これにより、手持ちでの超望遠撮影が快適に行えます。 大口径超望遠ズームレンズでありながら、約 1,075g（三脚座別）と携行しやすく、撮影システムの小型軽量化が可能となり、思うままに被写体を求めて自由に移動でき、撮影の機動力が大きく向上します。

IP53 対応の防塵・防滴※5 と、-10℃の耐低温設計により、過酷な環境でも安心して使用できます。最前面のレンズにはフッ素コーティングを施しているため、レンズ前面に水滴や汚れが付着しても簡単に拭き取ることができ、すぐに撮影再開が可能です。天候の変化が激しい自然環境においても、機材が濡れることを気にすることなく、撮影に集中できます。
レンズ筐体には遮熱塗装を施しています。一般的な黒塗装に比べて、太陽光の赤外線を高効率で反射し、炎天下での使用時にもレンズ内部の温度上昇を抑え、安定した光学性能を発揮します。また、撮影に集中できる操作性を追求し、以下の機能を備えています。

・滑りにくく上質なリング操作を実現するゴム製のズーム／フォーカスリング
・被写体との距離に応じて素早くピントを合わせられるフォーカスリミットスイッチ
・即座にAF／MFを変更できるフォーカス切り換えスイッチ
・任意のフォーカス位置を記憶し、瞬時に呼び出せるプリセットフォーカス機能※6
・ファインダーから目を離すことなく縦・横どちらの撮影時でも自然に指が届いて操作ができる、各種機能を割り当て可能な4つのL-Fnボタン※6

さらに、レンズフードには、風景撮影で使用頻度の高い円偏光フィルターなどの回転操作が可能な操作窓を設けました。また、フード先端にはゴム素材を採用し、傷がつかないよう配慮しています。三脚座は、カメラにレンズを装着したままでも着脱が可能です。レンズフットは、携行時に快適に握れることにも配慮した形状とし、アルカスイスタイプのクランプに対応しています。

※1 35mm判換算
※2 CIPA規格準拠。2軸加振時（Yaw/Pitch）半押し中手ぶれ補正 OFF レンズ焦点距離：200mm時（35mm判換算 400mm相当時）使用ボディー：OM-1 Mark II
※3 OM-1 Mark II、OM-3 において（OM-1 はファームウェアアップデートが必要です）
※4 2025年9月現在
※5 防塵・防滴性能を有するOM SYSTEM製 M.ZUIKO DIGITALレンズ、およびレンズ関連アクセサリーは、防塵・防滴性能のあるOM SYSTEM製カメラ装着時にその性能が確保されます
※6 プリセットフォーカス機能とL-Fnボタンは、切り替えスイッチで選択して使用