本日、Carl Zeissより3本のレンズが発売になりました。Milvus 2.8/15、Milvus 2.8/18、Milvus 2/135、いずれも従来のクラシックレンズシリーズから「Milvus」シリーズとして新しくなりました。今回は、唯一レンズ構成と明るさが変わったMilvus 2.8/18を、Nikon D810につけて早速使ってみました。
森ビルに足を運んでみました。左のオブジェは「ママン」という名前がついていて、真下に立つとおなかの中にたくさんの卵を抱えています。コントラストが非常に高く、解像感もあります。
周辺までシャープな描写で空の青も気持ちいいです。
幾何学的な構造の建物も細部まで繊細に描写しています。f5.6では周辺落ちは見られません。
18mm、約100゜の画角ですが18mmの超広角には感じない自然な描写に感じます。
ハイライトから暗部に対しても自然な描写に感じます。
わざと条件を厳しくし、太陽を入れ反射させてみました。ゴースト、フレアー、ともに最小限に抑えられていて、非常に逆光には強い事がわかります。
場所を移して渋谷の夜です。コマ収差もほとんど感じられず、自然な描写に驚きます。地面の反射などの質感もしっかり出ています。
周辺のパースも自然で、車の金属感も艶やか。遠景の描写も良く、繊細に映し出しています。
109の下からライトアップされています。緩やかなグラデーションも綺麗に映し出していて透明感もあります。
撮影した感想は、超広角ながら、周辺に強くて、透明感と立体感に優れたレンズだと感じました。流線型の金属製フードを装着すると、まるで立派なグラス。ピントのトルク感も滑らかで高級な使い心地です。今回発売になる3つの焦点距離の内、この18mmが一番コンパクトです。D810とのバランスが非常によく、637gというレンズの重さも気にならない程でした。
Photo & Text by フジヤカメラ店スタッフ 久保田