オリンパスプラザで展示がスタートしている話題のレンズ、M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PROをさわって来ました。
短時間室内で試しただけなので、多くは語れませんが、簡単に感想を述べてみたいと思います。
OLYMPUS(オリンパス)の超高速なオートフォーカスには毎回驚かされます。
超望遠レンズで、さらに室内という悪条件にもかかわらず、ストレスを感じさせないスピード、精度には舌を巻きます。
テストボディのOM-D E-M1Xの能力もあるとは思いますが、まさに一瞬で合焦します。
レンズ単体で速いのは勿論、テレコンバーター装着時もフォーカススピードが落ちないところもOLYMPUS(オリンパス)の特徴です。
今回、レンズ単体、内蔵テレコン(1.25×)、テレコン装着(1.4×、2.0×)と試してみましたが、いずれも素晴らしく高速で、最高クラスのAFだと思います。
勿論2×テレコンMC-20装着時には若干遅くなっているはずですが、F値が暗くなっている分、多少合焦しずらくなる事はあっても、スピードの低下はわずかに感じました。
このレンズの特徴の一つである、内蔵の1.25×テレコンバーターは、もう一声!と思った時に微妙に画角を狭く出来て、非常に便利です。
シャッターボタン側、鏡筒側面に位置するON/OFFレバーも、グリップを持った右手から自然に指が掛かる、操作し易い場所だと思います。
又、有償でレバーの場所を反対側に移動するサービスを受けてくれるそうです。
指一本で回せるほど軽く、スムーズに回転するズームリングは、全域でトルクの変化も殆ど無く、非常に操作し易いものでした。
リングの動きを軽めにチューニングしてあるのも、動体を瞬時に捉えてフレーミングしなければならない超望遠ズームの用途によくマッチすると思います。
見た目もそれ程大きく無いので(マイクロフォーサーズのレンズとしては大きい方ですが)、持った瞬間「軽!」と叫びたくなるようなインパクトはありません。
しかし、1.9kgを切る重量は振り回しやすく、動く被写体の撮影で大きなアドバンテージになりますし、一日通しての撮影では疲労感に大きな差が出るでしょう。
インナーズームの為、レンズのバランスが殆ど変化しないのも、取り回しの良さに一役買っていると思います。
強力な手振れ補正のおかげで、安定した画面でフレーミング出来ます。
特にTC-20を装着して2000mm相当(35mm判換算)で撮影する際は、被写体を画面に入れるだけで一苦労ですが、手ぶれ補正の無い状態とは比較にならないほど安定した画面が、撮影をサポートしてくれます。
又、別のレンズ(300mm F4)で撮影された写真ではありますが、同ギャラリーで開催されていた野鳥の写真展では、木にとまった野鳥をハイレゾショットで撮った一枚があり、一瞬を捉えるカメラマンの技術の凄さと、ハイレゾショットの画質の良さに驚かされました。
(現在、残念ながら写真展は終了)
これも、OLYMPUS(オリンパス)の強力な5軸シンクロ手ぶれ補正のなせる業と言えるでしょう。
最短撮影距離は、内蔵テレコンを使っても全域で1.3mと近接に強いレンズです。
OLYMPUSプラザの室内でもピントがガンガン合っていく様は、超高速なオートフォーカスと併せて小気味好く感じます。
M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PROを望遠マクロとして使うユーザーは少ないと思いますが、そういった使い方を試したくなるレンズです。
兎に角使ってみたくなるレンズでした。
高速である事が身上の、OLYMPUS(オリンパス)マイクロフォーサーズのメリットを活かし切れるレンズだと思います。
少しさわっただけなので、多くは語れませんが、OLYMPUS(オリンパス)マイクロフォーサーズカメラのブレない主張を感じるレンズでした。
>>> M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
Photo & Text by フジヤカメラ 北原