Konica M-HEXANON 28mm F2.8 KMを使ってみました。
和製エルマリートと言うようなあだ名が付いている程、ELMARIT28mm第4世代に設計が似ているという事で、以前、中古レンズ紀行でELMARIT28mm第4世代を紹介した事もあり、比べてみたいと感じていたレンズです。
テストカメラはSONY(ソニー)α7Ⅱ、マウントアダプターは高品質で近接も出来るVoigtlander(フォクトレンダー) Closefocus Adapter 使用しました。
>>> フジヤ中古レンズ紀行 第5回「Leica ELMARIT-M 28mm F2.8 4th version」編
レンズ名称のKMは、Konica M-Mount の意味で、HEXAR RFの為に作られたKonica製のMマウントレンズです。
時代も1993年発売のELMARIT28mmに対して、HEXAR RFの発売された時に同時に発売された最初の3本のラインナップレンズとして、6年後の1999年に発売されている事から、先に発売されたELMARITをお手本にしている事が伺えます。
レトロフォーカスをベースに改良した様で、構成枚数も2本共に同じ7群8枚、構成図を見ても非常にそっくりです。
発色は忠実ですが、幾分地味目。結像はしっかりしていてメリハリも感じられますが、HEXANONの方がスッキリしている様な印象です。
ELMARIT28mm第4世代と同様、ゴースト、フレアーともに出にくい様でサイズもあまり変わらず、兄弟のようなレンズだなぁと感じました。
今回は、向島にある鳩の街という古い街並みの残るあたりを散歩しました。
向島の名前の由来は色々有るようですが、一つには墨田川を渡った向こう側、向こうの島という意味から来ているそうです。
谷崎潤一郎や菊池寛を始め、多くの文人が作品の舞台にもした街で、現在では住宅街の一角にある商店街となりましたが、終戦後は大いに賑わった街でした。
鳩の街近辺は、当時の看板建築や独特の意匠の丸みのあるデザインが特徴的な、平屋若しくは2階建の建物が点在しています。
豆タイルの綺麗な丸い柱や洋瓦は可愛らしく、現代には無いデザインやセンスを感じます。
(カメラの設定はISO250、ニュートラル、補正はすべてoffです。)
Photo & Text by フジヤカメラ 久保田