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2020.09.07
本日のフジヤ【スタッフ レビュー&ハウツー】,

SONY Eマウント用 TAMRON(タムロン)レンズの魅力 実写レビュー

SONY Eマウントには多くのレンズメーカーが参入し、おかげで非常に多くのラインナップを持つマウントです。

 

そんな中でもTAMRON(タムロン)は、創業70年を数える老舗メーカーだけあって、堅実でありながら独創性に富んだ優秀なレンズを作り続けて来た事から、大きな存在感を持っています。

 

TAMRON(タムロン)レンズ

 

特にフルサイズのEマウントカメラ用、大口径標準ズームレンズ28-75mm F/2.8 Di III RXDは、同ジャンルの他レンズと比べて、小型軽量、リーズナブルな価格、何より高性能である事からベストセラーとなりました。

 

今回は、そんなTAMRON(タムロン)のEマウント用レンズについて、その魅力を解説したいと思います。

   

■大口径f2.8ズームレンズシリーズ

先の28-75mm F/2.8 Di III RXDを中核に、広角と望遠を追加してシリーズ化されたTAMRON(タムロン)のフルサイズミラーレス用レンズを代表するレンズです。

 

ズーム域を一般的なものから少し削る事、手振れ補正を内蔵しない事で高性能、小型、軽量を達成しているシリーズです。

 

小型である事が功を奏して、フィルター径が67mmに統一されている事など、使い勝手の良さもポイントです。

 
 

17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)

TAMRON(タムロン)17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)

 

一般的に35mmまでで設計される事が多いフルサイズ用広角ズームにおいて、28mmまでで設計する事でクラス最小、最軽量を達成したレンズです。

 

長さ99mm、重量420g、フィルター口径67mmのスリムなデザインは、カメラバックへの収まりも良く、短いわりにかさばる広角ズームレンズの常識を覆しました。

 

TAMRON(タムロン)17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)作例①

 

神社に使われた木の古さを表現したくて、目いっぱい近寄って撮影しました。

 

ショートフランジバックで設計できるEマウントレンズは、一般的に広角画レンズの性能が一眼レフ用のそれより高性能に出来ますが、17-28mm F/2.8 Di III RXDも非常に高い性能を持ったレンズです。

 

又、全域開放f2.8なので大きなボケも楽しめ、柔らかく美しいボケ味は、あまりボケについて云々言われない広角レンズでありながら、TAMRON(タムロン)らしいこだわりのなせるわざなのかもしれません。

 

TAMRON(タムロン)17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)作例②

 

夜のタワーマンションが、小雨の降る悪天候の中でなにか禍々しい要塞のように見えて来ます。

 

夜の闇を使って、構図をシンプルに整えやすい夜景の撮影は、広角レンズが大活躍するシチュエーションです。

 

17-28mm F/2.8 Di III RXDは、コンパクト化の為に手振れ補正を省いていますが、現行のフルサイズのSONY(ソニー) Eマウントのカメラは全てボディ内手振れ補正を備えていますので、問題にはならないでしょう。

 

TAMRON (タムロン) 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046) ソニーE
>>> TAMRON (タムロン) 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046) ソニーE

 
 

28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)

TAMRON(タムロン)28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)

 

広角側を24mmではなく28mmにする事で、大口径と小型化を両立したレンズです。

 

性能的にメーカー純正品に劣らない事、大幅に小型軽量である事(タムロン:550g、純正24-70mm f2.8:886g)、このスペックとしては価格がリーズナブルである事などから、発売当初は品薄となる程の大ヒットとなりました。

 

TAMRON(タムロン)28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)作例①

 

3つ並んだベンチがなんとなく面白くてシャッターを切りました。

 

柔らかく美しいボケ味は、多くのTAMRON(タムロン)レンズに共通のものです。

 

特に開放は柔らか目の描写で、ボケも柔らかくなる傾向があるレンズの特性を活かしたくて、75mmの望遠端でボケが最大になるようにして撮影しています。

 

TAMRON(タムロン)28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)作例②

 

夏の夕方、輝き始めたオブジェのネオンにレンズを向けてシャッターを切りました。

 

大口径レンズである事を忘れそうなスリムなレンズなので、ナイトスナップもスマートにこなせます。

 

先に取り上げた広角ズームと同様、手振れ補正はありませんが、SONYはボディ内手振れ補正があるので、f2.8と明るいレンズである事も含めて不便を感じる事は少ないと思います。

 

TAMRON(タムロン)28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)
>>> TAMRON (タムロン) 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) ソニーE

 
 

70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056)

TAMRON (タムロン) 70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056)

 

大口径望遠ズームでありながら、1kgを大きく下回る810gという重量、フィルター径67mmのスリムなデザイン、妥協ない描写性能と、シリーズ中最もインパクトのあるレンズかもしれません。

 

ちなみに、純正の望遠ズームFE 70-200mm F2.8 GM OSSの重量は1480g (三脚座別)なので、倍近い重量となります。

 

TAMRON (タムロン) 70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056)作例①

 

春の日の木々の芽吹きを、気軽に散歩しながら撮影出来たのは、このレンズが特別小さく軽かったからだと思います。

 

勿論写りに関しても非常に高いレベルにあり、美しいボケと併せて、大口径望遠ズームの楽しさを満喫出来ます。

 

何よりちょっとしたフォト散歩など被写体が決まっていない撮影でも、810gなら持って出ようという気になれるので、今までにないシャッターチャンスをモノに出来るかもしれません。

 

TAMRON (タムロン) 70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056)作例②

 

自然を相手にした写真では、被写体探しが写真を撮る作業の半分を占めていると言っては大袈裟でしょうか?

 

マクロ性能が高い(最短撮影距離0.27~0.85m(MF時、AF時は全域0.85m))ので、接近して撮りたい時もかなり余裕を持ってピントが合います。

 

高い描写性能と併せて、マクロレンズなしで本格的な風景写真に使えそうです。

 

TAMRON (タムロン) 70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056)
>>> TAMRON (タムロン) 70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056) ソニー Eマウント

 
 

■コンパクトなワイドマクロのシリーズ

独創性の高いTAMRON(タムロン)の中でも、特に変わり種のレンズです。

 

Eマウントの特性を活かして、広角でありながら、フィルター径67mm、長さ65mm前後にデザインされたコンパクトなワイドレンズ3本は、明るさはF2.8、最大撮影倍率は1:2に統一されたシリーズで、背景を大きく入れたワイドマクロとして使えるレンズです。

 

価格もリーズナブルで、小さくカワイイレンズですが、いずれも性能的に高いレベルにあり、まさに羊の皮を被った狼的なレンズシリーズです。

 
 

20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F050)

TAMRON (タムロン) 70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056)

 

背景を大きく入れたマクロ撮影は、シリーズ中最も広角な20mm F/2.8 Di III OSD M1:2の最も得意とするところで、フレーミングの難しい超広角レンズの用途を大きく広げてくれます。

 

SONYのフルサイズミラーレス機との大きさのバランスも良く、標準レンズ的に使っても面白いかもしれません。

 

TAMRON (タムロン) 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F050)作例①

 

冬の寒空の中、被写体に困りながら、日の光に向かって枝を伸ばす木々の様子を撮影しました。

 

誇張された遠近感と、20mmとは言え近接では背景をボカせるレンズの特徴を活かせたと思います。

 

TAMRON (タムロン) 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F050)作例②

 

広角レンズとは言え、1:2といった近接撮影では背景を大きくボカす事が出来ます。

 

一般的な中望遠のマクロレンズでは圧縮効果で整理されてしまう背景も、広角マクロなら広い画角で状況を伝えられるので、独特な表現が可能です。

 

おまけ的なマクロだと、近接時ボケが崩れたり、シャープネスが落ちたりしますが、TAMRON (タムロン)のこのシリーズはそういった事もなく、高い描写性能を維持してくれます。

 

TAMRON (タムロン) 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F050)
>>> TAMRON (タムロン) 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F050) ソニーE

 
 

24mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F051)

TAMRON (タムロン) 24mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F051)

 

個人的にシリーズ中一押しのレンズです。

 

20mmよりも少し狭い画角はフレーミングしやすく、性能的にも安定しているので、マクロである事と併せて対応範囲の広いレンズだと思います。

 

TAMRON (タムロン) 24mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F051)作例①

 

広角マクロの特性を活かして、一面に散らばった椿の花の背景に紅葉の公園が入るようフレーミングをしました。

 

20mmと比べて少し画角が狭く、遠近感の誇張も大人しいですが、その分使い易いレンズです。

 

TAMRON (タムロン) 24mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F051)作例②

 

開放からシャープで、風景写真などの細密描写も得意です。

 

上の写真など、椿の葉の一枚一枚までが写し取られ、10万円を超える高級レンズに劣らないレベルです。

 

非常にコストパフォーマンスの高いレンズだと思います。

 

TAMRON (タムロン) 24mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F051)作例②
>>> TAMRON (タムロン) 24mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F051) ソニーE

 
 

35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F053)

TAMRON (タムロン) 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F053)

 

広角レンズというよりは、広めの標準レンズとして活用出来そうです。

 

f2.8はこの画角としては面白みのない明るさですが、そこは最大撮影倍率1:2のマクロ能力が別な価値を付加してくれます。

 

TAMRON (タムロン) 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F053)作例②

 

雨上がりの苔の上に一片落ちた花びらを近接能力を最大現活かして撮影しました。

 

杉苔の細かな葉の描写や、はなびらにのる水滴などマクロレンズのように写し取ってくれています。

 

TAMRON (タムロン) 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F053)作例②

 

シリーズ中最も大きなボケが楽しめ、また背景も整理されるので、シンプルにボケを楽しみたいならこのレンズが最も適している言えます。

 

が、f2.8は少々つまらない気もするので、一般的な標準レンズの方が使い易いかもしれません。

 

ボケは綺麗ですが、コンパクトな設計が災いしてか、f2.8の割に口径食はそこそこ出ます。

 

TAMRON (タムロン) 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F053)
>>> TAMRON (タムロン) 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F053) ソニーE

 
 

高倍率ズーム 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)

TAMRON (タムロン) 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)

 

高倍率ズームと言えばTAMRON (タムロン)という程、得意のジャンルですが、フルサイズ用の高倍率ズームは広角端開放f2.8を実現した意欲作です。

 

そのせいか若干大きくなってしまったのが短所ですが、超高画素機のα7RIVに対応出来るレベルの高性能レンズで、高倍率=便利だけど画質はイマイチという概念を覆したレンズでもあります。

 

TAMRON (タムロン) 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)作例①

 

画面が緑と白だけになるようにフレーミングしました。

 

立ち位置が自由にならない状況でも、広いズーム倍率で構図を調整出来る高倍率ズームは、便利ですが曖昧な写真になりがち。

 

自由度が高い故の難しさがあります。

 

TAMRON (タムロン) 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)作例②

 

周辺部にフリンジを含めた甘さがわずかにありますが(拡大しないとわからないレベル)、全体的に大きな欠点の無いレンズです。

 

6100万画素というシビアなカメラに対応出来るレベルの高倍率ズームを製品化出来る、TAMRON (タムロン)の技術レベルの高さを思い知りました。

 

TAMRON (タムロン) 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)
>>> TAMRON (タムロン) 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071) ソニー Eマウント

 
 

まとめ

TAMRON (タムロン)のEマウントレンズ7本を、一挙に取り上げてみました。

 

いずれもタムロンらしい独創性に富んでいて、画質についても申し分無く魅力的なレンズばかりです。

 

同ジャンルの他メーカーのレンズより軽量コンパクトなのも特徴で、性能に妥協せず取り回しのいいシステムを組みたい方にもおススメと言えます。

 

これからの同社のフルサイズミラーレスレンズの開発にも大いに期待したいところです。

 

Photo & Text by フジヤカメラ 北原


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