ここ数年、動画画質がいい、といつかっ、動画向きのミラーレス一眼カメラとして台頭してきた FUJIFILM Xシリーズですが、その中でも現行モデル(2020.3.10現在)の中で、最も高画質なモデルである X-T3 を 比較的低価格で、リグ入門用に最適な SmallRig の専用ケージに入れてシンプルなリグを組んでみました。
ちなみに、ケージなどのリグ関連商品は、フジヤカメラでは扱っていないので、毎度おなじみフジヤカメラの姉妹店「フジヤAVIC」にお問合せ下さい。
専用に設計されたケージは、カメラにピッタリのサイズの為、見栄えも良くコンパクトで、グリップのデザインなど、統一感があってカッコいいです。
又、今回試した SmallRig のX-T3用ケージは、ケージの出っ張りと、ネジの2か所でカメラを支える構造になっており、ケージ内でカメラが回ってしまう事が無く、しっかり固定されるのも安心です。
ケージにカメラを入れた時、中でカメラが動いてしまう事は、撮影のストレスになりますが、こういった配慮は、多くのケージを製造する、SmallRigらしい配慮です。
専用である事は、他にもメリットがあります。
シャッターやアクセサリーシューなど、カメラによってレイアウトが違う操作系統を、専用ケージは逃げるようにデザインされているので、カメラの操作性を大きく損なう事無く、ケージを使う事が出来ます。
オリジナルのグリップを覆うようにデザインされており、カメラのデザインと違和感なくグリップが延長され、ホールド感が増すのもメリットの一つです。
勿論、ケージからカメラを出す事無くバッテリーの交換も可能ですので、基本的にはカメラをケージから出す事無く、運用する事が可能です。
さて、せっかくケージにカメラを入れてみたので、いくつかアクセサリーを装着してみます。
先ずは、トップハンドルを装着します。
トップハンドルは、直接ケージのネジ穴にネジ止めするものもありますが、今回は着脱や取り付け位置の移動が容易な、NATOレールに取り付けるタイプを選びました。
先ずはNATOレールを取り付けます。
NATOレールに装着するタイプだと、トップハンドルの着脱が工具無しで簡単に出来るので、左右にハンドルを移動したり、外してカメラバックへの収まりを良くしたりと便利です。
トップハンドルが付いただけで、動画機らしくなって来ました!
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次にマイクを取り付けてみます。
このハンドルには、アクセサリーシューがあるので、先ずはそこに装着します。
これだけでも、撮影は快適に、映像は高品質になります!私も最初の数年はこの組み合わせで撮っていました。
が、やはり、ピントの移動が表現の一つとなる動画ですから、マニュアルフォーカスでのピント移動をしてみたい!と欲が出てきます。
マニュアルフォーカスでピントを合わせるなら、少し大きい外部モニターは必須です。
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さて、モニターが加わると少し話が面倒になります。
何故なら、モニターは結構大きいので、位置的にマイクと干渉していまうのです。
そこで今回はマイクの位置をずらす為に、ロッドを使う事にしました。
マイクを向かって右側に大きく移動させる事で、左側にスペースを作り・・・
モニター(SmallHD FOCUS)に付属のチルトアームを使って、トップハンドルのアクセサリーシューにモニターを装着して完成です!
ケージを中心に、様々なアクセサリーを組み合わせて使える リグ は、工夫次第で、自分の使い易いようにシステムを構築する楽しさがあります。
又、ケージにカメラが入っているだけで、ある程度カメラの保護にもなるので、シンプルなものでいいので、動画ユーザーなら一度はチャレンジする価値があると思います。
(ちなみに私は、過去3回撮影中にカメラを落としていますが、ケージのお陰でカメラが壊れる事も無く、無事に撮影を続けられました。)