ついにCanonより、4500万画素のフルサイズミラーレス一眼カメラ「EOS R5」と、2010万画素のミドルグレードカメラ「EOS R6」が発表となりました。
それぞれのスペック、現行のRシステムカメラや他社のフルサイズミラーレス一眼カメラとの違いを交えて各機種のスペックを解説したいと思います。
項目 | EOS R5 |
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画素数 | 約4500万画素 |
映像エンジン | DIGIC X |
最高ISO | 常用:51200/拡張:102400(静止画) |
最高コマ速 | 12コマ/秒(メカ) 20コマ/秒(電子) |
最速シャッター速度 | 1/8000(X同調メカ1/200 電子先幕1/250) |
シャッター耐久 | 50万回 |
AF測距点 | 1053点(Dual Pixel CMOS AFII) |
AF低照度限界 | EV-6(F1.2) |
EVF | 0.5型 576万ドット 0.76倍 120fps |
カメラ内・レンズ協調IS | 最高8段分の手振れ補正効果 |
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動画 | 8K30p/4K120p |
ネットワーク | Wi-Fi(5G)/Bluetooth WFT対応(別売) |
モニター | バリアングル3.0型(210万ドット) |
記録メディア | CFexpress + SD(UHS-II) |
対応バッテリーパック | LP-E6NH/LP-E6N/LP-E6 |
大きさ | 約138.5(幅)×約97.5(高さ)×88.0(奥行)mm |
重量(本体) | 約650g |
Canon EOS R5 の特徴の第一は、なんと言っても4500万画素の新開発CMOSセンサーを搭載した事です。
他社のフルサイズミラーレス一眼カメラでは、4000万画素を超える高画素が定着しつつあり、メーカーによっては6000万画素を超える超高画素機がラインナップされているにもかかわらず、3000万画素ちょっとの画素数に甘んじて来たCanonがついに巻き返しを始めたと言えるでしょう。
メーカーがEOSシリーズ史上最高解像性能を歌っている画質はEOS R5の魅力の第一と言えると思います。
高画素である事のメリットは勿論高精細な画を撮れる事にありますが、画質を決定づけるもう一つの要素であるRFレンズの性能も気になるところです。
当ブログでも過去にいくつかのRFレンズをテストして来ましたが、いずれも高性能で、どちらかと言うとカメラ側の性能が負けている、という印象でした。
4500万画素のEOS R5は、そんな、高性能なレンズ群の性能を活かしきれるカメラと言えるでしょう。
現行の上位機種 EOS R の最高常用ISO感度はISO40000で、最高感度の値はともかく、お世辞にも高感度撮影時のノイズの少ないカメラではありませんでした。
EOS R5 の最高常用ISO感度はISO51200と1/3段高くなり、さらにCanon(キヤノン)では高感度での画質にも相当の自信を持っているようなので、例えばISO25600での画質など、進歩している可能性大のようです。
新センサーの高感度ノイズの低減に大きな期待が高まります。
Canon EOSシリーズカメラで初めてボディ内手振れ補正を搭載しました。
後発の製品だけあって、5軸手振れ補正は勿論、光学式、ボディ内手振れ補正の協調制御、動画撮影時の動画電子ISの併用など、最新スペックを詰め込んだ仕様となっています。
これにより世界最高の8.0段の手振れ補正効果を実現しています。
機種 | Canon R5/R6 | Nikon Z7 | SONY α7RIV |
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補正効果 | 約8.0段 | 約5.0段 | 約5.5段 |
技術的な事はさておき、EOS R5のAF機能で注目ポイントは、各社に先駆けて動物AFの対象に「鳥」を入れた事だと思います。
犬、猫の動物瞳AFについては既に搭載したメーカーが数社あり、多くの実績を残していますが、次いで被写体として人気の高い(もしかしたら犬、猫以上かもしれません)鳥に対する瞳、顔、全身検出機能が搭載された事は、Canonの大きなアドバンテージになると思います。
EOS R5のAF性能はデュアルピクセルCMOS AFIIとして、より高速、快適なものに進化しています。
AFエリアは画面の100%(任意選択でも100×90%)をカバーしAFフレームは最大1053分割と、画面のどこでもピンポイントにに、フォーカスする事が可能です。
低輝度の合焦限界は-6.0EV、さらにプロカメラマン用の一眼レフカメラEOS 1DX MarkIIIと同等のAFアルゴリズムを採用する事で、被写体に合わせて、追従特性をCase1~4から選択、ないしは自動で設定を切り替える(Case A)も可能です。
電子シャッター時、AF・AE追従で最高約20コマ/秒(電子シャッター時/メカシャッター:最高12コマ/秒)の高速連写を実現しています。
これは、EOS R5、6で新たに搭載された、高速な映像エンジンDIGIC Xによるところが大きいようです。
長らくSONY α9の独壇場だった、20コマ/秒の高速連写に、ついにライバルが登場した事になります。
高速な記録メディアであるCF expressカード(Type B)を採用した恩恵を受け、動画では8K 30Pの内部記録が可能となりました。
8Kは、ピクセル数で言うと、7,680×4,320ピクセルに当たり、画素数で言えば約3,300万画素に相当します。
高性能なデジタルカメラと同等レベルの画素数で動画を撮影出来るという事は、大画面での鑑賞は勿論、編集時のトリミングや4Kにダウンコンバートした際の高画質化など様々なメリットを生みそうです。
さらに4Kでは120Pのハイフレームレート撮影が可能となり、他の4K映像と同等の高画質で4倍スロー(30P再生時)が可能となりました。
・シャッターは、50万回の耐久性能(EOS 1DX MarkIIIと同等レベル)とプロ機並みの性能。
・576万ドットのEVF(電子ビューファインダー)
・CF expressカード(Type B) + SD ダブルスロット
センサーはR5とは違い新開発のものでは無く、EOS1D X MarkIIIと同等の2010万画素センサーです。
画素数が少なくなった分、常用最高ISO感度は1段高いISO102400となっており、単純な下位モデルとしてだけでは無く、低輝度撮影モデルとしても置き換えられる機種です。
参考までにEOS-1D X Mark IIIのISO感度ごとのノイズ比較写真を載せておきます。
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その他、最高8.0段の手振れ補正、動物(犬、猫、鳥)瞳、顔、全身検出、デュアルピクセルCMOS AFII、電子シャッター:最高約20コマ/秒(AF・AE追従)といった多くの機能を受け継いでいます。
相違点、デチューンされた点は、
・SDカードのダブルスロット←EOS R5:CFexpress + SD(UHS-II)
・動画は4K 60pまで←EOS R5:8K 30P
・30万回耐久シャッター←EOS R5:50万回耐久シャッター
・369万ドットのEVF(電子ビューファインダー)←EOS R5:576万ドット
・ボディ上部のモードダイヤル←EOS R5:ドットマトリクス表示パネル
などとなっています。
専用のアクセサリーとして、バッテリーパック(LP-E6NH)、バッテリーグリップ(バッテリーパックグリップ)、ワイヤレストランスミッター(WFT-R10B/EOS R5用)が合わせて発表されています。
バッテリーは旧タイプのLP-E6N、LP-E6も使えるのは、便利です。
分割手数料0円クレジットの活用
現在(2020.7.10)フジヤカメラ店では、60回までの分割手数料0円クレジットをご用意しています。
例えばEOS R5を4年(48回)分割手数料0円クレジットで支払った場合月々のお支払金額は1万円を下回ります。EOS R6なら¥6,000ちょっとで購入出来る事になります。
Canon EOS R5(ボディ)
支払い回数 48回
価格 ¥455,400(税込み)
頭金・ボーナス併用 無し
月々のお支払金額 ¥9,400(初回のみ¥13,600)
Canon EOS R6(ボディ)
支払い回数 48回
価格 ¥301,950(税込み)
頭金・ボーナス併用 無し
月々のお支払金額 ¥6,200(初回のみ¥10,550)
手数料がかかるから、とクレジットを敬遠する方にも、おススメです。
※価格表記はすべて2020年7月10日現在のものです。
※60回無金利キャンペーンは予告なく終了となる可能性がございます。
写真は長く楽しむ方の多い趣味です。
今お使いの愛機を、より高性能な新機種に買い替えながら楽しむ方が多いと思います。
フジヤカメラでは今お持ちのカメラを売って、新たにカメラをご購入する場合は、買取価格を基準額から15%高くしています。
遠方の方には、買取品を送る為の梱包キット(楽々キット)も用意しています。
下取り交換の差額を分割手数料0円クレジットで支払って購入する事も出来ますので、是非ご活用下さい。
後発という事で、各社のカメラを良く研究しており、全体としてバランスの良い使い易い機種に仕上がっていると思います。
特に4500万画素のセンサーはDIGIC Xや高感度ノイズの低減など、今までのセンサー以上に高画質に振った設計のようなので、画質を確認するのが楽しみです。
又、高性能なRFレンズは、やはり4000万画素を超えるセンサーのカメラで使ってこそその威力を発揮すると思いますので、そういった意味でも楽しみなカメラです。