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2019.03.25
本日のフジヤ【スタッフ レビュー&ハウツー】,

FUJIFILM (富士フイルム) X-T30 動画機としての実力【レビュー動画あり】

先日の X-T30 のレビュー記事でも書きましたが(FUJIFILM X-T30 レビュー)、最近のFUJIFILMの動画画質へのこだわりは、動画に強いメーカーであるSONY、Panasonicに匹敵するレベルになっています。

 

ミドルグレードとは言え、X-T30 もその流れをくむカメラで、記録サイズは最大DCI4Kに対応、転送ビットレートも最高200Mbpsと、ちょっと前の一眼デジタルカメラの最高性能に近いスペックを持っています。

 

今回は、そんな X-T30 の動画撮影の実力をレビューしたいと思います。

 

実写レビュー

テスト撮影はJR中央線 国分寺駅から歩いて10分程の場所にある「お鷹の道」で行いました。

 

「お鷹の道」は、崖の下から湧き出る湧水が小川となって流れている場所で、たまにカメラやレンズのテスト写真を撮りに行きます。水の流れや、風にゆれる木々など、動画撮影時の動きも表現しやすくて、便利な場所です。

 

FUJIFILM X-T30 を三脚にのせ、小川沿いの遊歩道をぶらぶらと散歩しながら動画撮影を行いました。

 

比較

FUJIFILM X-T30動画テスト 切り出し画像①

 

この画像は、FUJIFILM X-T30 を使って撮影したフルHD(1920×1080)の映像から切り出した画像です。高い転送ビットレートのおかげで、まるで最初から写真で撮られたような、立体的で高精細な画像となっています。

 

以前、自分で使用していた、同じ FUJIFILM のX-T10では、どうしても全体的に眠く立体感に欠ける平たい映像となってしまい、動画機としては到底満足出来るレベルではなく、結局SONYのカメラに買い替えてしまいました。

 

今回、X-T30 で動画を撮影してみて、そんなネガティブなイメージは見事に吹き飛びました。これからはFUJIFILMのカメラ=動画に強いと紹介したいと思います。

 

少し拡大してみます。

 

FUJIFILM X-T30動画テスト 切り出し画像①拡大

 

向かって右側の仏像ですが、階調豊かな立体感のある描写となっています。

 

明暗差の激しい状況ですが、背景がつぶれる事も無く、自然に描写されています。

 

特に、手前の花の黄色やピンク、紫と言ったデジタルでは難しい色まで、忠実に再現されるのは、さすが色に対する強いこだわりを持つ FUJIFILM のカメラだと思います。

 

たった4年で素晴らしく進歩しているのに、驚きを隠せません。

 

FUJIFILM X-T30動画テスト 切り出し画像②

 

少し引いたカットですが、右手の生け垣の葉の一枚一枚が詳細に描写され、正直言って自身で使用しているα6300よりも動画撮影時の描写力は高いと感じる程でした。

 

スペック的にも X-T30 の転送ビットレートはα6300の倍(α6300はFHDで転送ビットレート最高50Mbps)なので、当然と言えば当然です。

 

※今回、転送ビットレートは100Mbpsを選択しましたが、X-T30 は最大200Mbpsでの撮影も可能です。

 

今回の撮影で、痛恨のミスだったのは、NDフィルターを忘れた事です。せっかくf1.4の明るいレンズを2本持って行ったにもかかわらず、ほとんどのシーンで開放での撮影が出来ませんでした。

 

動画撮影時には必ずNDフィルターを携行しましょう!

 

動画撮影時のシャッタースピード、NDフィルターの関係についてはこちら

FUJIFILM X-T30動画テスト 切り出し画像③

 

ここまで高画質になって来ると、FUJIFILMのフィルムシミュレーションが動画でも大きな武器となって来ます。

 

上の画像はVelviaとETERNAの色調の比較です。インスタントに大きくイメージを変える事が出来るフィルムシミュレーションは、写真同様、動画でも大きな威力を発揮します。

 

カラーグレーディングを本格的に出来ればいいのですが、アマチュアカメラマンだと、技術的にもコスト的にも時間的にも難しいケースが多いので、こういった機能はとてもありがたく感じます。

 

Velviaの引き締まった彩度の高い描写を取るか、ETERNAの柔らかい、低コントラストなフィルムライクな描写を取るか、そんな、楽しみが動画でも気軽に楽しめます。

 

難しいカラーグレーディング無しい、撮って出しでいい感じの画が出せるところは、FUJIFILM のカメラで動画を撮る大きなメリットの一つです。

 

FUJIFILM X-T30動画テスト 切り出し画像④

川の流れや背景の映り込みのディテールが美しく再現されており、個人的にはかなり好きな画質です。

 

側面の岩の質感や滑らかな水面の表現、背景に向かって柔らかくボケていく様など、写真で感じるFUJIFILMの良さが動画でもハッキリ確認出来て嬉しくなります。

 

この大きさなら写真で使っても全く違和感のないレベルの画質だと思います。

 

「X-T30」正直言って完全に自分でも欲しくなりました。

 

まとめ

2年ほど前に、X-T10を使っていた身としては、今回 FUJIFILM X-T30 の動画画質の向上には目を見張りました。

 

リアルで瑞々しい色再現は、自然風景を動画で撮影したいムービーカメラマンや、写真の延長で映像作品にチャレンジしたいカメラマンなどにも、かなりおススメ出来る機種だと思います。上高地あたりの美しい自然風景を、フィックスで撮影するだけで、いい映像作品が出来そうです。

 

まだ日本では、高性能なムービーカメラとしての認知は浅いFUJIFILMですが、一眼デジタルカメラとしては、かなり高画質な部類に入ると思いますので、今後アマチュア中心にユーザーが増えて来そうな予感がします。併せて、サードパーティーのケージやリグなどの周辺機器がそろってくるといいなと感じました。

 

FUJIFILM X-T30 は、価格も含めて、写真&動画を本格的に楽しむのに最適なカメラの一つだと感じました。


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