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2019.03.04
専門店・プロレビュー,

RICOH IMAGING (リコーイメージング) GRIII IIとどこが変わったの?(GRII、III比較)

こんばんは!一昨日まで「ウィルス性胃腸炎」になってしまい、CP+にも行けずに寝込んでいた、担当:Kです。

 

「RICOH GR」の最新機種「GRIII」の発売日が、発表となりました。

 

RICOH IMAGING (リコーイメージング) GR III 写真①

 

多くのユーザーの支持を得る、定番の高画質、単焦点レンズ搭載のコンパクトデジタルカメラが、どのような進化を遂げたのか、主だった部分をまとめてみました。

 

さらなる高画質化

前作「GRII」は、GRからのモデルチェンジというよりは、マイナーチェンジに近いものでしたが、今回はフルモデルチェンジと言っていい内容となっています。

 

RICOH IMAGING (リコーイメージング) GR III レンズ写真

  何と言っても「センサー、レンズ、映像エンジン」という、画質を決定づけるパーツが一新されており、さらなる高画質化が図られています。でありながら、センサーサイズ(APS-Cサイズ)、焦点距離や明るさといったレンズの基本スペックは変更が無く、現在GRを利用しているユーザーが、今までどおり、さらに高画質で撮れるカメラとなっているようです。  

RICOH IMAGING (リコーイメージング) GR III センサー写真

 

センサーの変更により、画素数は約1620万画素から2424万画素に、最高ISO感度はISO25600からISO102400(2段分、これは凄い!)にアップしており、1世代前のスペックと言った感が否めなかったGRIIから、最新世代の、それもトップクラスのスペックとなっています。

 

新設計された、4群6枚構成のレンズは、歴代GRレンズを凌ぐ高画質がうたわれているので、早くテスト撮影をして、実力を見てみたいところです。又、最短撮影距離が、10cmから6cmとなり、マクロが強化されています。GRIIから、9枚羽根の虹彩絞が受け継がれ、開放付近での美しいボケや、絞り込んだ際の光芒が得られます。

 

手振れ補正機構「SR」とハイブリッドAF

ついにと言うか、やっとと言うか、RICOH独自の手振れ補正機能「SR」が搭載されました。最高ISO感度102400を併せて、低照度下での撮影の自由度が大幅にアップしました。

 

RICOH IMAGING (リコーイメージング) GR III 手振れ補正写真

 

AFには、精度に優れるコントラストAFと、スピードに優れる像面位相差AFの両方を使う「ハイブリッド方式」を採用、現在のトレンドに合った進化をとげています。

 

「軽量コンパクト」「快適で高精度なAF」「手振れ補正の搭載による、ある程度ラフに撮れる寛容さ」と、メーカーが究極のスナップシューターを歌うだけの事はある充実した内容となっています。なにより、これらの機能が「薄型で携帯に優れたボディデザイン」に収められており、いつでも持ち歩きたくなるカメラとなっています。

 

少し残念

欠点とは言えませんが、少し残念なのは「手振れ補正が3軸」「ストロボが内蔵ではない」という2点があげられます。せっかくなので、今までどおりのストロボ内蔵、現在トレンドとなっている5軸手振れ補正搭載を期待してしまいますが、この辺りは大きさ、重さとトレードオフになる部分だと思いますので、デザインを重視した結果なのかもしれません。

 

小型デザイン

個人的に驚いたのは、これだけの進化を遂げていながら、大きさが前作のGRIIよりも小さくなっていることです。

 

GRIIIは、幅:約109.4(GRII:約117.0)×高:約61.9(GRII:62.8)×厚:33.2(GRII:約34.7)mmとなっており、一回りですが、GRIIよりも小さくなっています。

 

カメラは持っていなければ撮れないので、この携行性の良さは、特筆に値すると思います。大きさだけでなく、ポケットなどえの収まりのいいデザインも、持ち運びたくなるカメラを演出していると思います。

 

大きさは1/1.7型センサーを搭載した「GR DIDITAL IV」とほぼ同じという事なので、APS-Cサイズセンサーを搭載したGR IIIがいかに小さいか理解しやすいと思います。

 

その他

背面モニターは3.0型、103.7万ドット(GR IIは約123万ドットなので、実は少し少なくなっています。タッチパネル採用の為でしょうか?)、GRシリーズで初めてタッチパネルが採用されました。USBコネクタはタイプCに、Bluetoothによる常時接続など、最近のデジタルカメラのトレンドどおりとなっています。

 

バッテリーは新型のDB-110となっていますが、撮影可能枚数は静止画で約200枚(GRII:320枚)と、やや物足りない仕様となっています。個人的には予備のバッテリーは必須だと思います。

 

又、レンズが新設計となった事で、別売りの新型のワイドコンバージョンレンズ「WG-4」が発表となっています。

 

まとめ

メーカーのうたい文句どおりの「究極のスナップシューター」だと思います。

 

目指すべきカメラを決めて、省くべきものは省いた潔さにも好感が持てました。わかり易い進化の仕方は、現在のGRユーザーにも受け入れられ易いと思います。

 

変に斬新にならず、デザインや大きさまで含めて「GR」というブランドなのだという事を、メーカーが良く分かっているモデルチェンジだと感じました。


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