フジヤカメラ

 

分類

分類

2018.06.06
専門店・プロレビュー,

動画撮影時 Panasonic(パナソニック) GH5 の手振れ補正が凄い!

動画撮影時、手持ちで撮ると手振れでグラグラと不安定な映像になってしまいます。特に、歩きながらなど、移動しながらの撮影は、かなり注意して撮影してもガタガタと揺れる、少し見ずらい映像になってしまいます。

 

条件によってはこれはこれで、味のある映像と言えるかもしれませんが、ある程度安定した映像の方が、見やすい映像になる事もしばしばです。

 

そんな時に有効な特機が「電子ジンバル(スタビライザー)」なのですが、機材自体が大きく重いので、持って撮影に行くにはそれなりの覚悟が必要です。

 

フェイユーテックスタビライザーα1000

 

動画撮影時の手振れ補正機能について

 

そこで、カメラに装備されている「手振れ補正機能」を使う事を思いつきます。電子ジンバル並みとまではいかなくとも、ある程度でも映像を安定させられれば・・・

 

しかし、これらの手振れ補正は「写真」を撮るのには適していますが、補正機能を動作させ続ける「動画」の場合は、動作が不自然だったり、効きが悪かったりと、あまり効果を発揮しないケースが多いようです。

 

手振れ補正スイッチ

 

実は、私の愛機SONY α6300にも、レンズ内手振れ補正が付いています。カメラを動かさない撮影では、三脚に固定して撮影したような、安定した映像が撮影出来て重宝します。しかし、歩きながらなど、カメラを動かしながらの撮影では、効果が殆ど無いと感じていました。

 

やむなく、移動しながらの撮影には重い電子ジンバルを持ち出して撮影していました。映像自体は独特の雰囲気が得られ、大変満足しています。しかし重い・・・

 

そんな中、Panasonicの上位のミラーレス一眼カメラであるGH5が、動画でも滑らかな手振れ補正が出来ると、評判のようなのです。

 

Panasonic GH5

 

重い電子ジンバル無しで、電子ジンバルに近い安定した映像が撮れれば!

 

以下の映像で、SONY α6300、α6500、Panasonic GH5、α6300+電子ジンバルの4種類のカメラ、機材で試しています。やはり映像の安定感は電子ジンバル(今回はフェイユーテックα1000)が絶対ですが、Panasonic GH5もかなりいい線いっていると思います。まるで、電子ジンバルに載せて撮ったようです。

 

 

SONY α6300、6500

 

残念ながらSONYの2機種はレンズ内、ボディ内いずれも動画での移動撮影では効果が発揮されていないように見えます。

 

実際に使用している私の感想としては、特に広角レンズを装着しての、手持ちでのゆっくりしたフィックス、パーン、チルトなどでは、三脚+ビデオ雲台に載せて撮った時に近い滑らかな映像が得られます。

 

しかし、歩きながらの移動撮影などでは、手振れ補正の効果は殆ど感じられず、むしろ不自然な動きをしている箇所もあるので、可能なら手振れ補正を切りにして撮影した方がいいかもしれません。

 

SONY α6300、6500

 

Panasonic GH5

 

上記2機種に比べると格段に滑らかな映像が得られています。パッと見は電子ジンバルに載せて撮影されたようです!

 

電子ジンバル無しで、ここまで綺麗な映像が撮れるのは、かなり魅力的です。さすがGH5!現行のミラーレス一眼カメラの中で、動画カメラとして考えるとトップクラスの汎用性を持ったカメラです。

 

しかし、よく見てみると、一瞬ガクッと映像が動く瞬間があります。

 

ガクっとした映像

 

ガクっと来た瞬間

 

恐らくですが、補正機能がめいっぱい動いた際(目一杯センサーがシフトした際)、一旦それを戻しているのではないかと思います(個人的推測ですが)。

 

評判のいいGH5の手振れ補正とは言え、やはり万能ではないようです。しかし撮影者の努力(出来るだけブレを押さえて歩く)や、編集でのごまかし(ガクッと動いた瞬間をカット)で上手く逃げられるかもしれません。

 

少なくともSONYの2機種に比べて格段に滑らかな映像である事は間違いないと思います。Panasonic GH5の手振れ補正が、動画撮影時にも使えるというのは本当だったようです!

 

フェイユーテック α1000 電子ジンバル

 

最後に、SONY α6300をフェイユーテックの方手持ち電子ジンバルα1000に載せて撮影してみました。この組み合わせは私が普段使っている組み合わせと同じです。

 

その為の道具は絶対で、安定感抜群。当然ガクっとした不自然な動きもありません。

 

しかし重い、セッティングが必要などのデメリットも・・・

 

まとめ

 

確かにPanasonic GH5 の手振れ補正機能は素晴らしいものでした!

 

予測出来ない、ガクつく瞬間があるので、万能とは言えませんが、一瞬でも電子ジンバルに載って撮ったの?と思わせる安定した映像は素晴らしいと感じます。

 

特に、1人で全てをこなす、アマチュアのビデオグラファーにとっては、小型、軽量、高性能なPanasonic Leicaのレンズと併せて使えるGH5は現時点での動画用オールインワンカメラである事を再認識したテストでした。

 

余談

 

残念ながら、GH5は低照度に弱いカメラです。逆にGH5の姉妹機GH5Sは、低照度にトップクラスの強さを誇るカメラです。しかし手振れ補正機能はありません。

 

つまり!GH5Sに手振れ補正が入ったカメラがあれば、現時点でのミラーレスカメラの中で、無敵の動画カメラとなり得るのです。そんなカメラ、Panasonicさんが作ってくれないかな~な~な~

 

担当:Kのつぶやきでした。


Page Top
Page Top