SONY のAPS-Cサイズセンサー用の高倍率ズームレンズ E18-135mm F3.5-5.6 OSS のレビューです。
まだまだ寒い日が続きますが、愛機α6300に SONY E18-135mm F3.5-5.6 OSS を取り付けて、東京近郊の登山のメッカ、高尾山を散策しました。
カメラに取り付けた第一印象は「軽い!」という事です。E18-135mm F3.5-5.6 OSSの重量は325g、カメラ(α6300:約400g)と合わせても700gちょいです。登山で山道を歩き回るのに持ち歩いても苦にならない重さです。
JR高尾駅までは中央線で、高尾駅で京王線に乗り換えて高尾山口駅を目指します。JR高尾駅には巨大な天狗の像が。
撮りたい時にレンズ交換せず、ズームで画角調整して撮れる高倍率ズームはやはり便利です。
反面、アングルやフレーミングを考えないで、ズームで横着に撮影してしまいがちなので注意が必要です。
JR高尾駅から1駅で高尾山口駅に到着。高尾山口駅は有名な建築家「隈研吾氏」の設計です。内外装には杉材が多用されており、駅を出た瞬間から高尾山を感じられます。
普段なら歩くところですが、この日は雪がちらつく悪天候が予想された為、ケーブルカーを使って山頂を目指します。
SONY E18-135mm F3.5-5.6 OSSの最短撮影距離45cm(最大撮影倍率は0.29倍)なので、このくらいのマクロならお手の物です。マクロ域なら背景ボケも十分なので高倍率ズームのウィークポイントであるF値の暗さも気になりません。
高尾山は真言宗の別格本山のため、そこかしこに信仰を感じさせるものがあります。
高倍率ズームレンズは「お!」と思った瞬間、ズームして撮影出来るので便利です。SONY E18-135mm F3.5-5.6 OSSはズームの動きも滑らかで、気分良く撮影が出来ます。高倍率ズームとしはやや高額な価格設定ですが、作りの良さには相応の物があります。
又、ズームの動きの良さは、撮影中にズームを動かす動画撮影ではさらに重要な要因となるので、動画好きとしてはありがたいです。
木目の美しい板に「霊気満山」の文字。高尾山の山門の一つ「浄心門」です。どうやってこんなところに千社札を貼ったの?と思える場所に千社札が貼ってあります。
美しい木目の部分を拡大してみます。
木目や文字のかすれた部分まで綺麗に描写されています。高倍率ズームで、なおかつ開放に近いf値を選択して撮影していますので、なかなかの好描写と言っていいと思います。これなら大伸ばしプリントにも対応出来そうです。
数日前に降った雪がまだたくさん残っていました。ケーブルカーで中腹まで登っても、まだこんな急な階段を登らなければなりません。高尾山程の低山でも、機材は軽いにこした事はありません。
しばらく動画ばかり撮っていたので、縦位置に構えるのが久しぶりに感じました(笑)
山門をくぐり抜けて「薬王院」に入ります。
山門にある仁王像です。
手前に金網がはってあり、それを避ける為に近寄って撮影したのですが、少し写ってしまいました。いっそ焦点距離に135mmを選択して、少し離れた方が良かったかもしれません。
拡大してみると、ほんの少し甘さがあります。しかし実用上十分に使えるレベルです。高倍率ズームである事を忘れられる描写力です。勿論、単焦点の高性能レンズには及ばないと思いますが、A3程度のプリントなら見分けられる人はほとんどいないと思います。
SONY E18-135mm F3.5-5.6 OSSは大きさ、重さ、操作性、描写性能のバランスが非常にいいズームレンズでした。
特に写りの良さは、そのコンパクトさからは想像できないものでした。ズームの動きなど、操作性も良く、今回は写真で描写力のテストを中心にしましたが、是非動画でも使ってみたいと思わせるレンズでした!
>>> SONY(ソニー)E 18-135mm F3.5-5.6 OSS