「タムキュー」の愛称でおなじみの、TAMRONの90mmマクロレンズ。現在はModel 272EとF017(VC付きと無し)と2種類のラインナップがあります。お客様から「2種類のレンズで写りが違うの?」という質問がありましたので、比べてみました。
テストボディはCanon EOS5D markⅢです。
被写体がTAMRONと全く関係ないNikonのぬいぐるみですみません。
始めに、近接(1m以内)の位置からのテストです。どちらもボケも綺麗で流石の写りです。私が入社した20年以上前から、マクロレンズと言えば「TAMRON」と言われて来ましたが、確かにやわらかく美しい描写です。
が、新旧の違いはこの写真ではちょっとわかりません。
少し拡大してみましょう。
ほんの少しF017の方がコントラストが高い・・・ような気がする。いや、正直わかりませんね。
せっかくなので、少し離れた距離から比べました。一般的にマクロレンズは無限遠側より近接側の描写力が高い(通常のレンズは逆)と言われるので、描写の違いが出るかもしれません。
やはり違いはわかりません。
少し拡大してみましょう。
やっぱり違いは無いように感じます。
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結論としては、タムキューModel 272EとF017の違いはVC(手振れ補正)だけ!と言っていいと思います。
なんだか、同じような写真をたくさん並べただけとなってしまい、すみません。もっと厳密にやれば違いが出たのかもしれませんが・・・
ただ、テスト撮影の際にちょっと気になった点があります。
厳密にピントを合わせる為に、カメラは三脚に固定、ライブビューの拡大表示を使いMFでピント合わせを行うのですが、実はちょっと272E(VC無し)の方が、ピントリングの扱いがし易かったです。272Eの方が、ピントリングがゆるいのですが、私は、ほんの小さな動作をしようと思うと、その方がやり易いと感じました。
TAMRON 90mm F2.8マクロの272EとF017については、VCの有無で選べばよさそうです。
>>> TAMRON (タムロン) SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 272E
>>> TAMRON (タムロン) SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 USD (Model F017S)